「大滝さんが選ぶポップス・アルバム100」その14(080〜085) 〜 フォーク・ロック 〜
「サウンド・レコパル」1981年6月号の特集より表題「大滝さんが選ぶポップス・アルバム100」紹介その14。
今回はフォーク・ロックです。ナイアガラー&はっぴいえんどフリークにはおなじみのフォークロックですが、個人的にはこの重要な分野にあまり興味が持てなくけっこう苦手でした。でも、聴いてみるとやはりいいですね。大瀧師匠が世間で流行っている分野の音楽をその時代に参加している極めて貴重な分野でもあるのですね。また、今回はナイアガラの中でも極めてレコ部的といえるアルバム群なのではないでしょうか。まあ「フォーク・ロック」≦「ソフト・ロック」ってことですかね。
「」内は大瀧師匠のコメント
- 080 バッファロー・スプリングフィールド/エクスペクティング・トゥ・フライ
「はっぴいえんどのお師匠さん」元の資料がこうなっているのですが、アルバム名でなくそのなかの曲名が上げられているのですよね。意味なるのかな?なんか単純な間違いのような気がします。この曲の入っている「アゲイン」ははっぴいえんどの「ゆでめん」の原型というのは有名なようですが、冒頭で記したように、私このアルバムを通して聴いたことがないという偽ナイアガラーなのでした。これから勉強中のフォークロック分野であります。師匠よりも細野さんはかなり影響を受けているみたいですね。今後の課題です。
- 081 ザ・バーズ /グレイテスト・ヒッツ
「グレン・キャンベルのギター、ハル・ブレインのドラム、レオンラッセルのベースだとはネエ。」バーズは好きですよ、フォークロックの元祖なんですね、サイケロックな感じで聴いていました。ビートルズでもリボルバーとかな頃が好きなので雰囲気が合いますね。バーズ=>赤い鳥とか関係あるのかな。師匠のコメントで気がついたのですがフィレス関係のミュージシャンが関わっていたのですね。いや、ほんと奥が深いです。
- 082 サイクル/レッド・ラバー・ボール
「ビートルズのマネージャーのブライアン・エプスタインがタンバリンをたたいたそうです」説明通りビートルズの弟分としてエプスタインがデビューさせたバンド。かつてゴーゴーナイアガラにおいて師匠がこのアルバムを絶賛しております。まだ、ソフトロックなる言葉がなかったころ、師匠の用語では「さわやかなサウンド」として分類されていました。「Neon」というアルバムもまた評価されておりまして、そのなかの曲「Two Rooms」はブルー・バレンタイン・ディ へも繋がります。アルバムタイトル曲の「レッド・ラバー・ボール」のイントロもなにか聞き覚えありますね^^
- 083 モージョ・メン/シット・ダウン&シンク・アイ・ラブ・ユー
「スティーブン・スティルスの曲を、レニー・ワロンカーとヴァン・ダイク・パークスがアレンジ」つまり、ヴァン・ダイク・パークスです。フォークロックって今で言うところのソフトロックなんだね。パークス自身もかなり変人の部類に属するので研究に値する人物。モージョ・メンに関していうと後期女性ドラマーになってからヒットしたのですが、なぜか女性ドラマーって好きなんですよね。
- 084 ソニー&シェール/ベスト・オブ・ソニー&シェール
「実はフォーク・ロックもスペクター・サウンドだったのだ。ワッハッハッ」まさにスペクターですね。『スペクター・サウンド関係者シリーズ 〜ソニー・ボノ〜』そうか、ロックからポップの揺り戻しなんだ、だから師匠がこの時期はっぴいえんどに関わっていたのも筋が通ります。
- 085 ニュー・コロニー・シックス/リベレーション
「日本であまり知られていないので好き」たしかに入手困難ぽいですね。「リベレーション」はCD音源は探せませんでした。