スペクター・サウンド関係者シリーズ 〜アンダース&ポンシア〜
自称ナイアガラーとして失格だなと思うのは、いまだに、このアンダース&ポンシアの音源を所有していないということでしょう(一部スペクターのコンピでは所有してますけど)。ナイアガラといえば、フィル・スペクターやジョー・ミークとかは基本ですが、大瀧さんがフィル・スペクター関連でかなり影響を受けていると思われるのがこのアンダース&ポンシアなのですね。彼等のコンピレーション盤である「Anders 'N' Poncia Rarities」に大瀧師匠が推薦文を寄せています。
アンダース&ポンシアの二人、ピート・アンダースは41年、ヴィニー・ポンシアは42年生まれ。60年にヴァイデルズ名義で「Mr.Lonely」をヒットさせデビュー。64年よりフィレスで、あのロネッツの「(The Best Part Of)Breakin Up」などヒット曲提供するソングライターとなりました。
- Videls - Mister Lonely
いいですね、師匠が推薦文を書くのも分かります。ホワイト・ドゥワップの名盤
- DON CICCONE - THERE'S GOT TO BE A WORD
ジャケットまで、大瀧師匠のアルバムに影響!?ではなく、発売はロンバケ以降のコンピですので、ロンバケの元的な解釈で作成されたコンピレーションなのですね。だから、師匠が推薦文を寄せている。監修までしているか不明。
- The Ronettes-(The Best Part Of) Breaking Up
まさにフィレスの黄金期を支えた人でもあるのですね。
- Hold Me Tight-The Treasures
アンダースがトレジャーズ名義でフィレス関連の「シャーリー」(スペクターの姉の名前)レーベルからこんな名曲も出してます。
- NEW YORK'S A LONELY TOWN
この曲はフィレスレーベル用にデモテープが作られたのですが、スペクター師匠がなぜが気に入らなかったため、別のレーベルからリリース。以降フィレスとは絶縁状態になりました。この曲山下達郎さんがカバーしていることでも有名ですね。後から出しているだけにサウンドは達郎さんの方がいいですね。
- The Trade Winds - Mind Excursion
彼等の曲の多くがこのThe TradeWinds名義でリリースされています。
他にも沢山の良い曲がありそうですよ。こちらも是非揃えたい一品です。