エリック・クラプトン自伝

なにげに図書館で手に取り借りてみました。最近ミュージシャンの伝記とか面白いかなと思い始めてます。過去にもいくつか、ビートルズフィル・スペクターなど読んできてはいます。が、クラプトンの場合、ネタにされるようなプライベート面が他のミュージシャンより有名すぎて今更自伝?といった感じなので積極的に読もうという気はありませんでした。ちょうど10代のころしかも彼のこと一番好きな時代が、彼の人生でダメダメな頃でしたからね。それが、ちらっと立ち読みした時に、スペクターとのレコーディングの印象などがちょっと気になったので借りてみました。やはり、ミュージシャンの自伝ものって、有名アルバムのレコーディングに関する事柄や他のミュージシャンとの関連が面白いですね。
エリック・クラプトンフィル・スペクターとの関連って意外といえば意外な組み合わせですが、やはり繋がりはジョージ・ハリスンのレコーディングですよね。当然、フィル・スペクターの記述は全体の中では微々たる物なわけですが、今回私が知らなかったねとしては、64年当時、ジェリー・リー・ルイスロネッツなどのアメリカの有名スターとパッケージされてツアーを回っていた時代にロニー・スペクターに旦那のフィル・スペクターに似ているという理由で誘われたなどと書いてあるじゃありませんか。びっくりですね。その後、ジョージ・ハリスンの「オール・シングス・マスト・パス」のレコーディング時に本格的に二人は出会うのですが、スペクターがプロヂュースしているジョージのアルバムにクラプトのバンドを使うことの交換条件として、2,3曲プロデュースするという条件だったらしいです。レコーディングの風景も、大勢のミュージシャンを人へに集めて演奏させるという、例のレコーディングスタイルが語られていました。Derek and the Dominos 時代の 「Tell the Truth」と「Roll It Over」がスペクターのプロデュース作品だったのですね。

  • Roll it over (Harrison/Clapton 1972) ROUGH NOTES LP

それから、これは有名な話かもですが、私が知らなかった事実として、藤原ヒロシさんとの関係ですね。自伝中も日本に関する記述では「ヒロシ」としてよく出てくるので、この「ヒロシ」って誰と思って読んでみると、我らが(なにが我らがなんでしょうね、近田さんとの関係?)藤原ヒロシさんではありませんか。二人の関係まったく知りませんでした。そうなんだといまさらな感じです。

この自伝のよくできているところが、各有名曲や出てくるアーティストによる索引がついていることですね。お目当てのミュージシャンから索引で引けるのが楽しいですね。

エリック・クラプトン自伝
発売元: イースト・プレス
価格: ¥ 2,940
発売日: 2008/04/01
売上ランキング: 189514