SP講談 二〇世紀之大衆藝能 VOL.14〜 参加メモ1
先日、湯浅学氏DJの時のDOMMUNEを観ていて、そのソーシャルストリームに貼られていた情報で気がついたのがこのイベントでした。
案内人:瀬川昌久、北中正和/神谷一義(オフノート)
http://enbanschedule.blogspot.com/2010/05/11.html
オフノートが昨年より押し進める知られざるSP音源復刻シリーズを補完するSP鑑賞イベント。奇数月の案内人は、戦前戦後を通じた国内における大きな意味での「ジャズ」を探求し続ける瀬川昌久さんです。
検証 歌謡曲からJ-POPへの道筋 3
平日の金曜日ということもあり、普段であれば参加を躊躇しているのですが、仕事も一段落ついた所でもあり、始まりも19時からということなので、仕事帰りになんとか参加することが出来ました。今回の案内人である、瀬川昌久さんは、先日のDOMMUNEでのインタビューをみて感銘を受けていたところでありましたのでぜ参加してみたいと思っていたのでした。
2011-10-24(月) 仕事ひと区切りで 秋の夜長を UST 三昧 velvetsunBC「ぐらもくらぶ秋の特別編『ニッポンモダンタイムスCD製作中瀬川昌久先生公開イン タビュー』」
30年ほど前から断片的に、昭和初期のジャズというか歌謡曲が大好きでしたが、いまだ体系的に理解出てきていない状況な私にとって、このようなイベントは願ってもないイベントでした。場所が高円寺ということもあり、通常私の生活圏外であることもあり、このイベントに関す情報は知りませんでした(最初から行けないと思ってスルーしていたかも)。もう14回目何なのですね。今回は、いわゆる戦前のジャズは扱わなかったのですが、自分のルーツであるロックと今の感心ごとであるジャズの関係を中心にお話を聴くことが出来ました。奇数月は瀬川さんということなら奇数月だけでもこれから参加してみようかなというイベントでした。
検証 歌謡曲からJ-POPへの道筋 3 口演のあらまし
基本的には、北中さんの解説を中心にSPを中心にしたCD音源やDVDによる映像を観ながら、瀬川先生がコメントをするといった形式で進みました。
正式に口演が始まる前にも、北中さんと瀬川先生とのちょっとした雑談を近くで聞いていただけで大興奮、次のようなことを断片的に話なされてました。
日劇ウェスタン・カーニバルの話。初期のころは、ビッグ4や渡辺晋シックス・ジョージとかも出演していた。オールディーズ、ロックンロールが多く、ウエスタンは、主流ではなかった。カントリーは、日本では新しいものがはやらないね。日劇ウェスタン・カーニバルの前にウェスタンの人たちは銀座ナッシュビルで演っていた。でもそこは、半分はジャズだった。モータウンは、日本で流行らない、シュープリームスのカバーは、殆どない。
R&Bの話では。ジャズベーシスト鈴木勲さんや評論家いそのてるおさんと平尾昌晃さんがR&Bを演っていた話など。
ポンポコリンの近藤房之助さん達のビーイング一派のR&Bカバーアルバム「RoyalStraightSoul」をべた褒め大黒摩季(検索では坪倉唯子さんの誤りかもです)さんの 「男が女を愛する時」とか。
瀬川先生、R&Bは、ブラスなどのばんどがバックアップしているのが好きなようです。
また、店内では美空ひばりさん主演の「七変化狸御殿」のシーンが流れていて、フランキー堺さんのドラムシーンやひばりさんのタップダンスが素晴らしいというお話や、当時の映画の踊りは、ジャズダンスの若い人が振り付けていたとか。
後年、バカラック、ルグラン、マンシーニは、ロックンロールによる、ジャズ衰退後にスタンダードな部分をしょっているなど。
時間がないので、口演本編は明日へ続きます。
ジャケにやられました CHET BAKER / I GET CHET
Amazonを巡回でたまたま見つけて、ジャケットに釘付。 チェット・ベイカー自身は音源持っていなくて、ラジオやネットでちらっと聴くていどだったのですが。このアルバムどんなものか調べ見ました。
先日、死刑台のエレベーターを観ておいて、マイルス・デイヴィスじゃなくて、チェット・ベイカーのほうから取り上げちゃいました。大人な世界です。(正直、マイルスとの区別がつきませんm(__)m)
【マニア狂喜!チェットの超人気盤がウルトラ激レア英フェルステッド仕様で想定外の紙ジャケで復刻】「Chet Baker In Parisといえば仏バークリー原盤。あの名盤がかの地イギリスでは、こんなセクシー・ジャケットで出ていたのですね。そうこれは「I Get Chet」(Felsted PDL 85036)の紙ジャケ復刻。内容は1955年10月-1956年2月のセッションからスタンダード中心の選曲。内容の素晴らしさは、すでによく知られている通りですが、マニアやコレクターは、このジャケットで手にしたいところでしょう。オリジナル盤は超激レア!状態のいいものはまず出ません。「I Get Chet」というタイトルと女性の表情も、なにやら意味深ですね。(jazzyellより)
- How About You?
- Once In A While
- Chekeetah
- Alone Together
- Chet
- Dinah
- Tasty Pudding
- Anticipated Blues
- V Line
- Exitus
仕事ひと区切りで 秋の夜長を UST 三昧
velvetsunBC「ぐらもくらぶ秋の特別編『ニッポンモダンタイムスCD製作中瀬川昌久先生公開イン タビュー』」
この配信はの存在は全く事前に知りませんでした、開始直前にフォロワーさんのツイートで気がいた時には、会社退社寸前(今週から新プロジェクト体制でとりあえずで定時退社なのでした)。帰りの車の中でiPhoneで音声を聴きながらかえり、夕飯も聴きながらで前半部分終了。後半からはPCの前でじっくり聴くことが出来ました。
録画:http://ustre.am/:1dROC
瀬川昌久先生、あらためて素晴らしさを認識。貴重なお話の数々でした。やはり先生の本は必読ですね。買わなきゃ。それから今回のニッポンモダンタイムスCD関連まともに買うと出費がきつそうです。でも、この手の企画ものCDは後から入手はさらに難しくなりがちなので悩ましいですね。この番組で瀬川さんのキャラクターの一面がよく分かりました。ミュージシャンとしてでなく、我々のような聴く立場としてのコメントが好感をもてました。また、教授のスコラ批判や堀内敬三氏批判(戦時中にジャズを理解している側から具体的な演奏方法などの制約を作り完全にジャズを禁止状態にした)など興味深い発言も。堀内敬三さんは自分の中では大変興味を持っていてこれから探って行きたい人物であるだけに、ある意味貴重な貴重な情報でした。
番組中のTLもなかなか興味深い情報に溢れてました。そこで、例よってトゥギャりました。http://togetter.com/li/204934
レココレ創刊号寄稿文「戦前の日本人ジャズ・シンガーたち」
スコラ批判「ワンダフルワールド通信 No.67」
たまたまですが、放送中の戦前ジャズリバイバルのきっかけ的話題の部分で私のツイートが読まれました^^
私は、上海バンスキングの影響です。 ( #velvetsun live at URL
吉田日出子版からでしたが、そこから辿りました。 ( #velvetsun live at URL
- 「もしもし亀よ」 コロムビア・ナカノ・リズム・シスターズ
素晴らしいコーラス&アレンジ。ほかにもたくさん素敵な歌が紹介されました。
けんぞう&けんそうのHELLooニューウェイヴ
ほぼ30周年を迎える、ロック進化の革命、ニューウェイヴ・ムーブメントを愛でる「ニューウェイヴほぼ30周年祭り」公式ユースト番組。セミレギュラー(を目指す)
先週から始まっていたのですね、サエキさんとけんそうさんの番組。今回は野宮真貴さんがゲスト出演されて、今回、発売となる「portable rockのビギニングス」のリマスタ盤に関してのプロモーション。東京タワーズの野球DJ・中嶋勇二さんやDJ:グルーヴあんちゃんの登場でゆるく番組は流れていったのでした。以前毎回楽しみにしていたポッドキャストが無くなった今、セミレギュラー化されると毎週の楽しみが増えますね。
放送時にTL(自動タグ付け設定な無かったので明示的にタグつけている方分のみ)
http://togetter.com/li/204960
こういう放送見てしまうと、既に持っているアルバムのリマスタとか買いたくなってしまいますね。いいプロモーションになっているのではないでしょうか。私的には、今回はこれを購入はいろいろな箱ラッシュの中厳しいかもしれません(でもいつかは)。
早川博二の世界
作曲家にしてトランペット奏者でもある、早川博二氏ですが、詳細をあまり知りません。かかわった楽曲に気になり曲があるいったところなのです。先日、常盤響さん2011年5月17日深夜のレコ部にて『早川博二 / 青い目の人形』がかかってから更に気になりでしたので、何曲か集めてみました。
- 暗い港のブルース / ザ・キングトーンズ
作詞:なかにし礼。キングトーンズの歌声もよければ、イントロのタランペットもいいですね。オリジナルは1963年のフランク赤木さんのバージョン。これは、1971年のリバイバル。
- 暗い港のブルース / モダン・プレイボーイズ
早川さんご本人のトランペットによるバンドの演奏。
- かもねぎ音頭 / 中川レオ
作詞:吉岡オサム / 作曲:了 瑛頁 / 編曲:早川博二。かもねぎ音頭でガバチョのパーです。このトランペットの絡み方が歌謡曲なのです。
- 知りたくないの / 菅原洋一
作詞:ハワード・バーンズ "Howard Barnes"、日本語詞:なかにし礼、作曲:ドン・ロバートソン "Don Robertson"、編曲:早川博二。この曲もでしたか、そもそもカヴァー曲だったのですよね。プレスリーのバージョンとかもいいけど、これはこれで、しっかり歌謡曲。
- 恋のメビウス / リッツ
作詞:實川翔、久保田さちお/作曲:早川博二/編曲:ヴァージンVS。我々にとって嬉しいのは、このアニソンの作曲者であることでしょう。編曲がヴァージンVSといろいろな意味で嬉しい曲です。
- アイヌの輪舞 / ブリヂストンタイヤ久留米工場吹奏楽団
全日本吹奏楽コンクール課題曲とかも担当されていたのですね。82年度金賞受賞演奏。
よく、安レコで「魅惑のトランペット」とかのアルバムありますけど、けっこう早川さんとか参加されているのでしょうね、こんど探してみます。一番欲しいのはレコ部でかかった冒頭のアルバムですけどね。それにしても、「老人と子供のポルカ」は凄いな。
ヘレン・メリル / イン・トーキョー&シングス・フォーク
JAZZ勉強中であります。昔はジャズって一部のファンク・ジャズやスタンダード曲を除いて年寄り臭くて食わず嫌いでした。高校の同級生で一緒にストーンズを語り合った友人が20代後半で今ジャズにハマってるなんて言ってた頃には日和ったなとバカにしていたに。スミマセンでした。やっぱいいですね、ジャズも。ということで、ジャズ界でも有名な女性シンガーであるヘレン・メリルのアルバムが図書館にあったので借りてきました。曲目の中に、日本の民謡があったのと、東京録音ということでこれは「カタコト萌え」のいい音源にもなるななどと思いつつ聴いてみたら、ビックリな良さ。ライナーをよくみると、1963年の東京録音であり、なんと参加ミュージシャンが日本のミュージシャン方々なのです。さらに編曲は前田憲男さん。ちなみに、演奏は下記方々。
ヘレン・メリル(vo)
1-10:猪俣猛&ウエスト・ライナーズ
猪俣猛(ds)、鈴木重夫(as,cl)、原田忠幸(bs,bcl)、中野彰(tp)、前田憲男(p,arr)、滝本達郎(b)、稲垣次郎(ts,fl)
11-22:山本邦山&オール・スターズ
八木正生、前田憲男(arr)
ジャズ入門と言う事で借りてきましたが選曲がジャズのそれではなく、フォークソングだったのですね、しかも日本も含めた世界のフォークソングをジャジーなアレンジで聴かせてくれます。さらには後半の山本邦山さん尺八がフィーチャリングされたアレンジは絶妙です。もともと、ジャズと尺八はそれほど違和感を持っていなかったのですが、これほど馴染んでいるとは。最初のお目当ての「カタコト萌え」曲である「中国地方の子守唄」と「五木の子守唄」はカタコト分野を大きく超えて、日本語も上手で通常歌唱として素晴らしい物があります。
それからこれは余談にして有名な話ですが、彼女のご子息は、あの近田春夫先生もお世話になったアラン・メリルさんなのですよね。直接的には関係ないですがますます興味が湧きますね。
- いつか王子様が
- イット・ネバー・エンタード・マイ・マインド
- ビウィッチド
- ユー・ドゥ・サムシング・トゥ・ミー
- ティーチ・ミー・トゥナイト
- アイム・フール・トゥ・ウォント・ユー
- マイ・フェイバリット・シングス
動画は録音よりずっと最近なものですが、彼女はリチャード・ロジャースの曲がお気に入りだそうです。- グッド・モーニング・ハートエイク
- アイ・フィール・プリティ
- ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ
彼女18番です。- ドナ・ドナ
- ダニー・ボーイ
- 風に吹かれて
- 中国地方の子守歌
- ブラック・イズ・ザ・カラー
- 花はどこへ行った
- 時には母のない子のように
- 雨を汚したのは誰
- さすらいの旅人
- グリーンスリーブス
- 五木の子守歌
- 庭の千草
つべから一掴み -チリビリビン / ハリー・ジェイムス
戦後から50年代のジャズというとベニー・グッドマン楽団や先日映画をみたグレン・ミラー楽団くらいしか名前が直ぐには出てきませんが、最近その頃の曲を巡っていると、このハリー・ジェイムス楽団もよく売れていたようです。トランペット奏者にしてビッグバンドのリーダであるハリー・ジェイムス さん。じつは、あのフランク・シナトラを見出したことでも有名なようです。ビッグバンドアレンジの中でもやはりトランペットが生かされた曲が良いですね。戦前から活躍されていたのですが、世界的に人気が出たのは映画「ベニイ・グッドマン物語」辺りからなのでしょうか、この映画は観たい作品のひとつなのですが、例によってジャズミュージシャンご本人役で出演されています。取り上げたこの曲は1957年に日本で大ヒットした曲だそうです。このころ初の初のヨーロッパ・ツアーを敢行しているようなのでスイング・ジャズのピークだったころなのでしょうね。
- Harry James - Ciribiribin
この原曲はイタリアの作曲家ベスタロッツァが1909年に作曲したものをハリーが編曲しています。
- Mado Robin sings Ciribiribin (Alberto Pestalozza)
原曲はこんな感じ。イタリア民謡にもあるそうですが、「チリビリビン」ってどんな意味なんでしょうね。
- Frank Sinatra - Ciribiribin (Harry James 1939)
これも有名、戦前のシナトラですね。
発売元: オーディオパーク
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発売日: 2007/11/30
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