川越市立美術館 漫画展 「中国からの引き揚げ〜少年たちの記憶」

次男が学校から配られた夏休み中催し物情報で知った、漫画展へ行って参りました。肝心次男は参加する気なしで、付いて来ませんでしたが。

中国大陸(満州)で育ち日本に引き揚げてきた赤塚不二夫ちばてつやなど著名な漫画家たちが少年時代に体験した戦中、戦後の満州の生活や様子を描いた漫画の原画展「中国からの引き揚げ〜少年たちの記憶」が9日から14日まで、川越市立美術館市民ギャラリーで開かれる。戦争当時の様子を的確に再現した漫画を通じて、戦争の悲惨さと平和の大切さを考えてもらおうと、県西部地区の主婦らが実行委員会を組織し、企画した。同展は入場無料。

戦中戦後の満州再現した漫画原画展 川越市立美術館、9日から

といった内容なので、マンガというよりも戦争体験展の雰囲気が強かったです(それ故に子供たちにも観てもらいたかったですが、もう少し小さい頃だったら素直に観たのですけどねぇ)。会場には、夏休みの子供達というより、私たちの親の世代の方々が多く当時を思い出し的な感じでした。
以前より、ちょうど私たちが幼い頃、既に有名な漫画家方々の中に戦争体験者や満州からの引き揚げ経験者が多いなと感じていました。
展示された漫画家方々は『中国引き揚げ漫画家の会』の漫画家です。展示内容は、満州引き揚げ時のリアルな苦労話もありますが、その大半は、彼らの子供時代の思い出話でもあり、少年時代に異国である中国大陸での暮らしぶりが興味深く、自身の絵で知ることが出来ました。親から禁じられている屋台の食べ物を買って食べた話や、近所の中国人の子供と遊んだ話など子供目線の異国体験でもあるのですね。彼らは引き揚げるときに祖国日本を新しく行く国に感じたそうです。
子供の回想なので、お菓子などの食べもに関するものも多く、それらの中国風駄菓子が非常に美味しそうに思ってしましました。特に「サンザシの実などを竹串に刺し、溶かした砂糖の中につけて衣を着せた菓子」に惹かれました、食べてみたいです。
明日は終戦記念日ですね。
BGM:

  • 異国の丘 鶴田浩二
    作詞:増田幸治、作曲:吉田正

少年たちの記憶―中国からの引揚げ
発売元: ミナトレナトス
発売日: 2002/06
売上ランキング: 271542