昭和初期歌謡の名作「君待てども」
この曲の存在は、以前、クレージーキャッツ関連を調べていたときに昭和のJAZZの歴史のかなで出てきたナンシー梅木さんバージョンで知りました。ちょっと脱線しますが、このナンシー梅木さんは、私自身はジャズ歌手としての認識しかないのですが、一般的には日本人(東洋人)としてはじめてのアカデミー女優ということで知られています。
1957年、マーロン・ブランド主演の映画『サヨナラ』で高美似子と共にスクリーンデビュー。この映画の演技でアカデミー助演女優賞を受賞した。これは東洋人の俳優としては初のアカデミー賞受賞であり、また助演女優賞を米国・英国以外の俳優が受賞したのも初めてであった。なお、この年の助演男優賞にはやはり日本人の早川雪洲(『戦場にかける橋』)がノミネートされていたが受賞者は『サヨナラ』でミヨシの相手役であったレッド・バトンズであった。
wikipedia:ミヨシ・ウメキ
SAYONARA - Miyoshi Umeki
当時、クレージーキャッツ関連で彼女の存在を知ったので、ハナ肇さんが語る彼女のエピソードとしては、歌は上手いけど話すときなまりがひどかったらしいです(小樽出身)。そういえば、淡谷のり子さんなども、普段のしゃべりはなまっていましたね。
彼女の代表曲として最初に認知したのはこの曲
君待てども I'm wating for you - Miyoshi Umeki
いつもながら、感覚的に拾い集めているだけの知識なので認識が甘かったのですが、この曲はナンシー梅木さんのオリジナルでは無かったのですね。このナンシー梅木発掘とほぼ同時期に放送された大瀧詠一の日本ポップス伝で知ったのですが、オリジナルは日本の女性ポップシンガーの元祖平野愛子さんだったのですね。大瀧師匠によると竹内まりやの元祖とか言っていたような。(記憶曖昧)
君待てども 平野愛子 作詞・作曲 東辰三
確かに、日本産ポップスの源流であり、その後様々な人カバーされているようです。
松尾和子 君待てども
このバージョン埋込禁止ですが素晴らしい。
森昌子 君待てども
やはり歌唱力のある方の歌は凄い
おまけ:
この「君待てども」の作曲者は東辰三ですが、今回調べてわかったトリビアとしては作詞家の山上路夫さんのお父様だったのですね。やはりこのような創造的な事ってDNAや環境が影響するのかなぁ。その東辰三さん作詞作曲のおまけ曲として超有名曲をちょっと変わったバージョンでご紹介
お玉杓子は蛙の子 灰田勝彦