TV AGE講座 テレビ・映画音楽の巨匠たち「宇野誠一郎」 簡易報告
この講座、ほんと、月に一度の楽しみとなってまいりました。現在仕事テンパっていて、3連休も出勤のなかこの講座の日はお休みとさせていただき参加してまいりました。
例によって、音楽ブログ系では、すでに同志ともいうべき[twitter:@mugichagozen]さんと一緒に参加させていただきました。宇野誠一郎さんというと本来私くらいの年齢がど真ん中であると思っていました(「ひょっこりひょうたん島」や「ネコジャラ市の11人」をリアルタイムで経験しているので)が、70年代くらいまでアニメを中心に素晴らしい作品を残しているので、[twitter:@mugichagozen]さんや講師の濱田高志さんの世代にもファンは多いのですね。講師の濱田小学生の低学年で宇野作品にショックを受けて以来一貫してその世界を追及してこられているのには頭が下がります。彼の活動のおかげで、もう不可能と思われていたような音源も各種コンピレーションアルバムとしてCD化がされているのはありがたいことです。
特に、今回宇野誠一郎の奥様も会場にこられて、追悼のような形で音源を聴くことができました(本来この講座はなくなられる前から企画されていました)。
今回、リアルタイムで毎週アニメを観ながら聴いて知った気でいた宇野の知らなかった世界を知る窓口ともなりました。各種未CD化の貴重な音源など聴けたのはもちろん、濱田さんが語る生前の宇野さんひととなりなどもうかがうことができました。宇野さん自己作品には常に冷静で、濱田さんが傑作と評するメルモちゃんや悟空など曲をことごとく失敗作であると答えていたそうです。それは、宇野さんの創る曲の特徴でる悲しさのうれしさが同居している作風にも関係していそうです。確かに、ハッピーな曲の中にさみしいようなフレーズがあったり、悲しい曲なのだけどどこか楽しくなるようなメロディーや音が混在するそんな感じですね。また、サウンドもシンセなどの音も多用し、にぎやかになりまとまりを壊しつつまとめるとでいうよな特徴というのがよくわかりました。濱田さんいわく、最高の褒め言葉としての「変な音楽」というのも納得です。ちなみ、公式の記録にはないのですが、シンセサイザーを導入したのはあの冨田勲さんより先だそうです。一説によると日本で初期シンセ導入は3台であったとされているそうですが、それが、冨田さんと、この宇野さん、そしてプロフェッサー・ギルの笛の音で有名な渡辺宙明さんだったのですね。どなたも日本のアニメ創世記のころの音楽担当者だということは偶然の一致ではなく必然とも思えてきました。
まとめるどころか、なんかだらだらと感想文になっちゃいましたけど、この講座で得るものは大きかったでした。自分の成分の基礎ともなっているアニメにSFのながれと現在の音楽の趣味とがつながる瞬間が見えたようにも思います。
実は、予習では有名曲はあえて触れなかったのですが、リアルタイムで毎日みているときに一番印象にあるのはこの曲だったのです。
- ネコジャラ市の11人
「みんなすて〜ろ〜」が印象的、ミュージックコンクレート的な作品だったのですね。いくつかのパターンがあり初期のものはNHKからクレームにより変更させられたそうです。この番組始まりが大好きでした
たんなるノスタルジーじゃないんだね。この素晴らしき音楽は。ここにいつの日か作品集のコンプリートを目指すことを宣言して終わりにいたします。
おまけ 当日の工程
「だるまや」
先日の 小西さんご出演「嵐にしやがれ」の工程にあやかって、池袋ということもあり「だるまや」さんにいってきました。けっこうきれいにまとまっており品数も豊富。ジャケットを見ているだけで楽しいですね。特に買いたい目的があったわけでないので冷やかしただけでした。きれいにまとまっているけどお値段もそれなりでした。
千疋屋総本店 フルーツパーラー 池袋西武店
スナック馬場
じつは今回の「TV AGE講座」は、馬場さんもご一緒でした。講座のあとにこのお店に伺うのはパターンとなってしまいました。この日も楽しい音楽にあふれた時間を過ごすことができました。前回の「TV AGE講座」でのゲストの鈴木啓之も講座から馬場さんのお店までご一緒させていただきました。
コーヒー飲もうかと思ってましたが、やはりアルコールになってしまいました。