大瀧解説検証シリーズ「ファルセットの魅力」
日本のガールズポップスのひとつの流れの源流に存在するのが平野愛子だそうです。彼女の存在前までは、本格的なオペラ歌手的な存在ばかりで、声が上下にひっくり返るような素人的な魅力の歌手は彼女からだそうです。その後継者として、ユーミンや竹内まりや、松田聖子と続くらしいです。このひっくり返しの魅力は、当時としてはマヒナスターズくらいであたようです。さらにこのファルセットの源流にはヨーデルはもちろん、歌舞伎俳優の発声方法にも及ぶと。マヒナスターズのようなハワイアンは基本ファルセット多用しますし、ラテン系のトリオもひっくり返しが多いです。
ポップス歌手の魅力って単純な歌のウマさじゃないんですね。
- 港が見える丘 平野愛子
東 辰三作詩作曲 小澤直與志編曲。たしかに全開でひっくり返ってますね。
- 君待てども 平野愛子
東辰三:作詞・作曲。この曲は他の様々な方にカバーされていますので比べる彼女の独自性がよくわかるかも知れません
- Velvet Motel 大瀧 詠一
はっぴいえんど時代からヨーデルなどのファルセットを多用してきた師匠が平野愛子唱法を昇華させた作品。コミックソングになるギリギリのところまでひっくり返しているところが魅力です。
- 涙くんさよなら 和田弘とマヒナスターズ
あえて代表曲は外してみましたがこれも有名ですね。見事に裏返ってます。
- Trio Los Panchos - la malagueña -
ラテン系ファルセット代表曲。このへんはやり過ぎるとたしかにコミックソングになりますね。
- デル・シャノン/悲しき街角
ここにも感極まってひっくり返っちゃう人がいました。