藤田まことさん亡くなる、「てなもんや三度笠」よ永遠に

本日、コメディアン藤田まことさんが大動脈瘤破裂のため大阪府吹田市内の病院で亡くなられました。わたしのまわりでの代表作はやはり「必殺シリーズ」のイメージのようでした。けっこう若い世代にもこのシリーズ人気があるようです。また、それを題材にしたパチンコなども人気なようです。わたしのまわりのパチンコファンは、追悼で出が良くなる台が出るのではないかと言っています。

私にとっての彼の代表作は何と言っても、「てなもんや三度笠」です。かなり幼少のころの放送であったので、詳細を完全に覚えてはいないのですが、断片的なシーンやイメージはかなり強烈に記憶しています。まさに「三つ子の魂百まで」で感性に染み込んでいるわけです。でも、そんな感覚を明確に認識できたのは大人になってから読んだ、小林信彦さんの「日本の喜劇人」ですね。幼すぎて感覚としてとらえていた「てなもんや三度笠」、いや藤田まことさんを整理できたのはこの本のおかげです。最近、落語も聴き始めましたし、この本読み返してお笑いについて考え直してみたくなりました。

番組の流としてこの動画の方が多少ニュアンスが伝わるかも
追悼 藤田まこと / 懐TVてなもんや三度笠
その後、このフォーマットのバラエティはたくさんあるので新鮮さはないかも知れませんが当時としてものすごいバラエティだったわけですね。薄らした記憶では日曜日のよるは、この「てなもんや三度笠」から「シャボン玉ホリデー」への流れはすごいものがありました。どちらも、歌と笑いというバラエティの基本です。カッコいい音楽と笑い、この頃からの刷り込みであったのを再認識。この感性が、その後の大瀧師匠のノベルティものやスネークマンショーへつながるわけです。
藤田まことさんはこの頃のコメディアンではある意味 正統派(?)であるミュージシャン(歌手)出身。あのディック・ミネを師と仰いでたらしいです。クレージーキャッツの映画にも出ていましたよね。

昭和の子供として、歌手としての藤田まことさんの作品はこれでしょう。

ここに、あらためて藤田まことさんのご冥福をお祈りいたします。


日本の喜劇人 (新潮文庫)
発売元: 新潮社
発売日: 1982/11
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おすすめ度 5.0