「自己決定フェティシズム」
サエキけんぞうのポッドハンター 聞いていたら出てきた言葉。
こういう傾向は十年くらい前から目立ってきたようです。バブルのころと今では雇用状況が違っていますけれど、それでもメンタリティの基本的なところはあまり変わっていない。それは「自分のことは自分が決める」という自己決定に対する固執です。
自己決定したことであれば、それが結果的に自分に不利益をもたらす決定であってもかまわない。
ある種の「自己決定フェティシズム」です。
ナイアガラーでもある内田樹さんの言葉です。自分のことは自分で決めてゆくって一見カッコよさそうだけど、自分で決められる範囲なんて所詮自分の中の限界は超えられない。自分の外の世界からの思いもかけぬ決定をいかに生かしてゆけるか、これが重要ってことですね。成功者の多くは、自分の趣味の延長で仕事したわけではなく、自己の力の及ばぬ外部からの出来事(チャンスともいう)を見逃さずに自分のものにできる人たちであるそうです。
確かにこのような考え方もありですね。自分で決めたことだからだめでもいいやではなく、外的要因によって決められたことでも、そのなかで結果を出してゆく方がかっこよくもある。
でも、ちょっと危険な考え方でもあるな。