アオイホノオ 6,7
主人公まさに同じ年代で同じ時間を共有しているマンガの6巻と7巻です。空間だけが大阪と郊外と東京郊外という違いがありますが。ストーリーの方はあいかわらず恥ずかしくも熱いお年頃な主人公「焔燃」君もあいかわらず。ほんとこんな青春期なんですよね。また、同じ時代、同じ興味を持っていた主人公ですが、さすが漫画家を目指している主人公の観点は当時ただのマンガ&アニメファンである私とは違って面白いですね。当時からマンガ評論的なもの好きで読んではいましたが、この漫画視点はまさに自分がその世界に進んでゆこうとしているゆえの、先行してデビューしている新人漫画家に対する「やられた」感がなるほどと思いました。
自分などは、似たうような視点でも当時「凄いよね」とか「よくてきてる」や「よくこのパロディやってくれた」ていどの感想の部分に「やられた」的なみかたでみなさん凄ものを生み出していたのですね。(まあ、自分も将来に向けて勉強していたけど、ここまでのことは無かったですね。)
例によって、ガイナックス関連のお話も満載なのです。当時、リアルタイムで彼らの存在はSFファンの中では有名でしたが、意外と細かいところとか知らなかったりなので、単純にそうだったのか的な楽しみもあります。今回7巻にて、岡田斗司夫氏登場となりましたが、さすが登場から凄いキャラですね。実家がどのような商売で大儲けしてボンボンであったとか初めて知りました。
さて、今回の巻での懐かし出来事を少し取り上げましょう。(今回は私の琴線ふれる出来事はすくなかったかもです。この6,7巻時期は、音楽的大きく揺れていたかもです。この漫画では触れられていませんが、ジョン・レノン暗殺やロンバケ発売時期ですからね)
1980年主な出来事
この他本編ではモスクワオリンピック不参加や山口百恵引退が上げられていますが、ジョン・レノン暗殺と三平師匠が亡くなったことは入れて欲しかったですね。この辺がそれぞれの想いで微妙に違うのですね。公開アニメ作品の説明が充実していたのはこの作品上あたりまえですが。でも劇場で観たのって「地球へ」だけだったです。
大友克洋作品
童夢でブレイクする直前の大友作品に関して触れられているわけですが、もう少しまえに話題になっていたような記憶があるのですけど、ちょっとあやふやです。やはり、今までのマンガ流れからするとかなり特別な存在であることが伺えますね。当時作品ほぼリアルタイムで読んでましたが、多分理解しきれていなかったような気がします。今読み返すと、あの頃のマンガで取り扱っているネタに改めて反応できることありそうです。ガレージから発掘してこようかな(でも、書斎がいっぱいでこれ以上書籍はもちこめないのです)。