日本人の大好きなサンタ・エスメラルダ
この年大ヒットした、サンタ・エスメラルダの「悲しき願い」。基本的には当時のディスコ・ブームを代表するような曲なのですが、特徴としてはリバイバルディスコ加工品といったところでしょうか。アニマルズの「悲しき願い」のフラメンコ調アレンジのディスコサウンドで全世界的にヒットしたようです(当時の状況からして日本だけかと思っていたのですが一応全世界なようです)。
この曲というか、このようなフラメンコ系アレンジは日本人受けするようで、その後歌謡曲へ多大な影響を与えています(実はこの曲の前からの現象なのですが)。そういう意味でも1977年のこの曲は、我々の世代的にも大きな意味を持っているのかも知れません。これはキルビルによって気付かされるわけですが。
- サンタ・エスメラルダ - 悲しき願い
このイントロの手拍子と哀愁のギターでやられてしまいますね。
- The Animals - 悲しき願いDon't Let Me Be Misunderstood
そもそもこの原曲も日本においてヒットしていました。大人しいアレンジに聴こえてしまします。リバイバルといえば、サンタ・エスメラルダに比較的近い時期にエルビス・コステロによりカヴァーされますが、原曲に近い感じでした。
- House of the rising sun - Santa Esmeralda
同じくアニマルズの名曲のカヴァー。60年代ヒット曲をこのアレンジでカヴァーというコンセプトが全てであったようです。
- 尾藤イサオ/悲しき願い
「悲しき願い」といえば、60年代当時から、尾藤イサオさんによってカヴァーされていたわけです。この時既にやや日本人受けする感じにアレンジされますね。コッテリ感がでています。
- 尾藤イサオ 悲しき願い
サンタ・エスメラルダ盤ヒット後は、ディスコ調アレンジでも歌われていたようです。個人的にはこの辺アレンジでよくテレビで見かけたような。
- 東京ララバイ 〜 中原理恵
影響下ある歌謡曲の代表作といったらこれでしょう。京平先生が好きそうな感じですよね。
- 西村まゆ子 ひと恋初めし
実は、リアルタイムでは知らなかったのですが、このレベルの影響曲をさらに発掘するのは楽しいかもしれません。
- B`z 太陽のKomachi Angel
洋楽インスパイアの殿堂の彼ら曲にも影響を感じさせるものがありましたね。
- 郷ひろみ 誘われてフラメンコ
サンタ・エスメラルダ以前にもこのようなヒット曲のある日本。やはり国民性でしょうか。
- クスリルンバ 歌唱アントニオ古賀
極めつけはこの曲。サンタ・エスメラルダ的解釈によりリバイバルさせたいですね。というのは近田77年当時の近田先生のアイディアでした。さらには、同じくアントニオ古賀の「影を慕いて」や東京ロマンチカの「小樽のひとよ」のサンタ・エスメラルダ風リバイバル「小樽のひとよ'78」を企画すべきとおっしゃってました。
- Kill Bill - dont let me be misunderstood
映画「Kill Bill」のロングバージョンかっこいいですね。映画でこれを久しぶりに聞いたときには、タランティーノ監督は日本育ちだと本気で思ってました。