ナイアガラをめぐる画家たち
大瀧詠一氏とマンガあるいはイラストといって一番有名なのはこのジャケットでしょう。
この永井博さんのジャケットがあまりにも突き抜けてしまった感がありますよね。
永井博 Profile
- A LONG VACATION - 大瀧詠一&松本隆
アルバム解説動画(松本隆さんインタビュー有り)
でも、当時サブカル系のリア充でないオタな私には(当時の日本人ほとんどの人にとってかもですが)リアリティの全くない完全なフィクションの世界として受け取りました。今にして思うとその作り物感もよかったのかも。ただ、時代は微妙にこのジャケットの雰囲気の影響を受けていてサーフィンを始めるクラスメートなども出てきた時代です。
また、往年のナイアガラファンにとって、ジャケットデザインは永井博さんよりは中山泰であることは間違いないでしょう。中山泰さんは、あの70年代はっぴいえんど系アーティストのジャケットなどを多く手がけたデザイナー集団「WORKSHOP MU!!」の出身でもあります。大瀧さんの「ナイアガラ・ムーン」は「WORKSHOP MU!!」デザインであります。その他の70年代アルバムは中山泰さんです。
東京イラストレーターズソサエティ (TIS) | 作家 | 中山 泰
- ココナツ・ホリデイ 76'
当然このナイアガラ・トライアングルも中山さんデザイン。
続いてはコミックとの関係ですが、おなじく中山泰さんのコミック。1977年フォーライフマガジンに掲載されたもので、この絵に描かれているお子さん(シコ&チグサ)は、師匠のご子息です。
- 大滝詠一/青空のように
この曲のシングル盤のジャケットに上記のマンガの頃のご子息が写ってますね。
続いてナイアガラ縁のある漫画家はそう高信太郎さんです。高さんは同時期にSFのコミュニティでも有名な漫画家さんだったので、このふたりに交流があったということは、SF好きナイアガラーとしては嬉しい限りです。
- Let's ondo again '78ver.
高さんはこのアルバムにマンガ書いてます。
最後に最近のナイアガラ絵師は本秀康さんでしょう。代表作はレコスケくんでもあり、レードコレクターマガジンを非定期に愛読している私としても馴染みのある漫画家さんです。ナイアガラにはかなり関係の方なのにこれまであまりフォローしきれていなかったようです。今後要注意です。以前からLOFTプラスワンで行われているCRT関連の企画(ナイアガラー率多し)でもジョージ・ハリソン関連のイベントお馴染みです。ご自身もナイアガラーである(オフィシャルサイトがナイアガラです)と同時に、私と同じくビートルズの中ではジョージの大ファンであることもかなりシンパシーなのです。
本秀康オフィシャルサイト - Niagara A Go! Go!
おもしろ帝国 -本秀康公認ファンサイト
そして、最近発売されたナイアガラ関連(レーベルでは有りませんが)アルバムである大瀧詠一 作品 『A LONG VACATION』 南国アンドロイド・カバーのデザインを担当されました。
- Chip Shop Boyz & カコイミク 「水彩画の町」
『A LONG VACATION』 南国アンドロイド・カバーの曲じゃないけどChip Shop Boyzということで。
まだまだ、関係のある絵師さん多そうですね、何か情報あればコメントいただけると嬉しいです。
おまけ:横尾忠則さんとの動画