【TJC 45's】特別番組:ニッポン放送「近田春夫と篠木雅博の徳間ナイトニッポン」1/16 放送

2回目は最初の1曲目以外は近田さんの選曲です。あいかわらず、近田さんの選曲と各曲の分析が素晴らしい放送でした。お二人の音楽制作に対する考え方も面白かったですね。真面目に考えてもだめとか、制作側と経営側の立場の問題とか面白かったです。そもそも、このレコード会社の基本は、遊び心を大切にしている感じが伝わりました。

  • 暖簾 / 五木ひろし
    作詞・作曲:永井龍雲。当時この曲を担当した篠木社長による曲作りの裏話。それまで、ポップ系担当の篠木社長が持ってきた作曲家がフォークシンガー永井龍雲が曲を作りました。意外といい加減な発想で制作された曲。それがヒットする場合多い。以前から演歌担当のスタッフからは総スカンだったらしいです。
  • こまっちゃうナ / 山本 リンダ
    作詞・作曲:遠藤実。「当時他にない感じ曲でした、歌謡曲でもないし、洋楽ともちがうし、節回しに民謡的なところもあるし、しかも歌われている歌詞の内容で、遠藤実のイメージがクラクラした」と近田さん。ここでも、篠木社長は曲作りにいい加減さが重要みたいな話されてました。その話が、「函館の女」の作詞で星野哲郎さんがなかなか作詞出来ずスタッフ追い詰められた緊張からトイレに行ったときふと「我慢ができなかったよ」のフレーズが思い浮かんだそうです。「函館の女」の「我慢」の対象って(笑)。またお二人の会話ではこの曲のタイトルの「こまっちゃうナ」作家性とレコード会社経営に揺れ動く遠藤実さんの気持ちの現れではないかと深読みでした。
  • 前略、道の上より/一世風靡セピア/
    作詞:セピア、作曲:GO TO。アンチの曲。主流に対してアンチをぶつけるのは徳間のスタイル。
  • Weeping In The Rain / YANAGI George & Rainy Wood/
    作詞・作曲:柳ジョージ柳ジョージさんと近田さんは古から友人で、過去の柳ジョージさんの話が面白かったです。もとゴールデンカップなのは知っていましたが、最初ボーカルじゃなくてベーシストだったそうです。しかもその頃はジョン・レノンそっくりの曲だったのが時代時代であこがれの人に顔が変わったそうです。次がスティーヴ・マリオット(ハンブル・パイのギタリスト)で、最後がエリック・クラプトンに変わったそうです。これが流行った頃、近田さんは中途半端にタレントとして売れ始めてしまいまずいなと思って音楽家に戻ろうとしていたそうです。そんな頃、当時のロックの方が偉い的な風潮のアンチとして歌謡曲評論を始めたなどと言ってました。
  • メシ喰うな!/INU
    作詞・作曲:町田町蔵。当時としても売れるかどうか分からなかったような曲を出すのが徳間的だとか。INUばかりかスターリンもだったのですね。当時のパンク&ニューウェーブの頃って彼は近田さんと繋がりがあるとばかり思っていましたが同じステージたったことがないそうです。でもスターリンはニューイヤーロックフェス出ていたような気がするのだけどな、INUだけの話かな。
  • 東京娘/桜たまこ
    作詞:石坂まさを 作曲:杉本真人。東京ドドンパ娘のある意味リメイク。当時近田さん好きであったそうです。子供なのにこの声量大人っぽくで歌う彼女に妙なわいせつな印象があったそうです。
  • ねぇ/Perfume
    作詞・作曲:中田ヤスタカ。本日のクライマックス、近田さんがPerfumeを語る。妙な繋がりを感じているそうです。近田さんも一時所属していた、アミューズ所属、しかも、近田さんの「ジェニーはご機嫌ななめ」をカヴァーしていたと知らなかったそうです。彼女たちの声が進化している、人工的なものから自然な物へ変化している。コーラスとしてモジュレーションをかけそれが進化している例は他にないとか。近田さんも言ってましたがやっぱり中田ヤスタカさん凄い。