「館長庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」へ行って来ました
開催前から大変興味あったこの特別展示へついに行って来ました。先日の『2012-07-18(水) 弥生美術館 「大伴昌司の大図鑑展」へ行って来ました』に続き特撮ものがマイブームなこのごろです。先週末テレビで特番放送あった影響もあってか、沢山の来場者でした。開館と同時入ったのですけどね。「プレミアム内覧会付きチケット」や「巨神兵カプセルフィギュア付きチケット」には職種が伸びないほどのオタ度ではありますけどね。
今回の展示は庵野のこだわりが反映してそうで、盛り沢山な展示品でした。これでも特撮の中ではある分野に絞りこまれていると思いますけどね。基本的には円谷作品を中心とする特撮の歴史をミニチュア技術を中心に展示といった感じでした。大好きだった「マイティジャック」などがかなりフィーチャされていて大満足。各展示品への庵野氏の一言コメントについ納得。
そして、この博物館企画ので制作された短編映画「巨神兵東京に現る」の上映。この映画、ホント超短編であり、そこで映画として完成制度より、現在の特撮に対してのひとつのドキュメント的内容かなあと思いました。もちろん禁CGです(笑)。でも映像処理はデジタル編集ですけどね、これは仕方がないですかね。デジタルとミニチュアワークの協業で新しい世界感を表している部分もありますし。この辺は以前に日記に書いた。逆アプローチで全編CGでミニチュアテイストを実現させた短編映画「惑星大怪獣ネガドン」『2005-12-18(日) 惑星大怪獣ネガドン』とわせてみると面白いかもですね。どちらも追求していつ質感は同じような気もしてきました。
- 巨神兵番組宣伝
次のエリアは、特撮美術倉庫の再現です。実際に過去の作品で利用された特撮美術品の数々、そして私レベルのファンではあまり名前まで意識していなかった特撮や美術スタッフの職人技の展示でした。この辺の展示を観ていると一から計算で作り出すCGと職人たちとの複数人で生み出すものとの違いを感じることができました。一見なんでもできるCGもその基礎技術の縛りの中で案外偶然性とかのコミュニケションが生み出す創発な可能性には限界があるのかも知れませんね。
続いて最後のエリアは実際のミニチュアセットの展示です。ここでは撮影OKなので、ちょっとした特撮体験が味わえました。やっぱりミニチュアとか箱庭的な存在には萌えますね。
東宝みかん箱
ミニチュアによる特撮って基本的にはもう過去の技術だと思うのですが、昭和の特撮映像を支えた技術だけにそのすばらしさは保存してゆきたいし、それによって表現された質感は何か別の方法でもこれからもいろいろと工夫がされてゆくと良いですね。それにこの企画、館長も副館長も私と同世代、少年時代に描いていた特撮に対する想いはかなり共鳴するものがあります。まあ、その想いが私などよりも数百倍大きかったので現在のお仕事をされているのでしょうけでね。館長も言っているようにこのような展示で少しでもその想いをを継いでくれる人たちが出てくるといいですね。
今回の展示で、ますます特撮マイブームでいろいろとDVD借りできてみたくなりました。
また、この美術館のある深川近辺、利用した最寄り駅の「清澄白河」あたりもいいところですね、美術館の常設展示や清澄庭園に深川江戸資料館などなどまた季節の良い時に来てみたいところとなりました。今回、TV-AGEの講座のある日でしたので、むぎ茶[Twitter:@mugichagozen]さんとご一緒させていただきました。むぎ茶さんの美術館や博物館に対する考え方は大変参考になりました、ありがとうございました。
これお得かも、PS3で再生可能だしね。
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