服部良一生誕100周年記念企画 ブギの女王 / 笠置シズ子
私が服部良一さん大ファンになったきっかけは、やはりこの笠置シズ子さんが歌うブギによるものが大きのです。80年代アイドル歌謡、GSなどからどんどん昭和初期へ興味が移っていったとき、もとロック少年としてはやっぱりこのへんのブギな感じがしっくりきたのでした。そこで、そんな昭和ブギにのめり込んでいった1985年に笠置シズ子さんが亡くなって、86年に追悼盤でもある、LP2枚組32曲入りアルバムを購入したのでした。その数年後CDによる版がでたことも知っていたのですが、LP版をもっていたゆえにスルーしていたのですが、その時点でかなり曲数が増えていたのですね、今回、図書館で入手したものは、そのCDの再発版でありさらに2曲増えていました。
笠置シズ子さんといえば、もちろん私が小さい頃はタレントとしてテレビとかにけっこう出演されていたのですが、歌手のイメージがありませんでした。「カネヨンでっせ」のおばさんのイメージしかなかったです。本当後追いでこの迫力ある歌唱をしりました。彼女は戦前から活躍していて、本来戦争中の時期が一番歌手としてのピークな時期であったのではないかと思えます。そう考えると非常に残念ですね。戦後にブギのピークが来ますが、そのブギが下火なると同時歌手を引退して女優業に専念し、二度とマイクを持つことがなかったそうです。ですから、私が小さい時にも歌手のイメージがなかったのですね。そんな彼女は本当のいみで、ブギの女王なのですね。こん回あらためてLP版のライナーなど読み返してみて、さらに機会があればその辺も触れられればと思います。きょうは、収録曲の記録メモ程度で。
また、再発のたびに音源が増えていますが、この辺の曲になるとレコード会社の原盤管理もあやふやで、いっぱんいSP盤などを所有している方からの音源提供で再発が成り立っているところもあるのですね。この版に追加収録されている「東京のカナカ娘 」と「ウェーキは晴れ」はそんな音源でのボーナストラックのようです。
ディスク:1
- ◎ラッパと娘
- ◎センチメンタル・ダイナ
- セントルイス・ブルース《ST.Louis Blues》
- ペニイ・セレナーデ《PENNY SERENADE》
- ◎ホット・チャイナ
- 美わしのアルゼンチナ《DOWN ARGENTINA WAY》
- センチメンタル・ダイナ
- ◎アイレ可愛や
- ◎コペカチータ
- ◎セコハン娘
- ◎東京ブギウギ
- さくらブギウギ
- ◎ヘイヘイブギー
- 恋の峠路
- 博多ブギウギ
- ◎大阪ブギウギ
- ◎ジャングル・ブギー
ディスク:2
- ◎ブギウギ時代
- ◎あなたとならば
- ◎ホームラン・ブギ
- ジャブジャブ・ブギウギ
- ◎ブギウギ娘
- ◎名古屋ブギー
- 情熱娘
- ◎ペ子ちゃんセレナーデ
- ◎買物ブギー
- アロハ・ブギ
- ◎ロスアンゼルスの買物
- ザクザク娘
- ◎モダン金色夜叉
- ◎黒田ブギー
- ◎ほろよいブルース
- ◎オールマン・リバップ
- ◎ハーイ・ハイ
- ◎ボン・ボレロ
- ホット・チャイナ
ディスク:3
- ◎雷ソング
- 七福神ブギ
- ◎タンゴ物語
- たのんまっせ
- おさんどんの歌
- ◎コンガラガッタ・コンガ
- 恋はほんまに楽しいわ
- ◎私の猛獣狩
- ◎めんどりブルース
- ジャンケン・マンボ
- ◎エッサッサ・マンボ
- 男はうそつき
- 東京ブギウギ
- 買物ブギー
- ◎ジャジャムボ
- ◎たよりにしてまっせ
- 新おてもやん
- 東京のカナカ娘
- ウェーキは晴れ
◎:LP収録曲