つべから一掴み - 紅屋おかめ / 泣くなオカメちゃん
今となっては、昭和の一括りで大した問題ではないのですが、この娘がデビューした1978年に、この曲は既にアナクロちっくでした。どう考えても昭和30年代を意識したような歌詞とサウンドです。当時、歌謡界はすでにニューミュージック全盛であったので、あえてこのような企画で、出たのでしょうね。その企画の意図の通り私の記憶にあるくらいには、そこそこヒットしたようです。しかし、あまりにも企画もの過ぎて、一発屋には、なるべくしてなったというところでしょう。
- 紅屋おかめ『泣くなオカメちゃん』
作詞:吉田旺/作曲:市川昭介/編曲:小杉仁三。たしかにアナクロサウンドです。
しかも、この歌詞ですよ、一応、スター誕生合格歌手である彼女の気持ちやいかに。結局、すぐに当時のプロダクション社長の山田”新聞少年”太郎氏と結婚してしまったので、一発屋でも良かったのですかね。
- 新聞少年 山田太郎
まさにこれこそ、昭和30年の作品。
企画としてはやはりインパクのある『泣くなオカメちゃん』という作品なので、同じく最近の企画ものでリバイバルされていました。つんくプロデュースのカレンのデビュー曲としてなのでした。
- カレン/泣くなオカメちゃん
これも完全な企画ものでしたね。
でも、このような企画こそ、歌謡曲の真髄ですね。