つべから一掴み - マミー&オールディーズ・ファミリーバンド

篠塚満由美さんって、一番世間に認知されているのってもしかすると「ものまね王座決定戦」での四天王とかなのかな。まあ、スタ誕全盛期を体験している私としては、ひらがな「しのずかまゆみ」としてのアイドル(?)デビュー作品でしょうね。
また、その後の77年のオールディーズバンドで再デビューな印象の方が強いのであります。77年の頃、ツッパリファッションと共にオールディーズがブームでありました。この傾向は、原宿のローラ族などまで続いていたのですね。これは、アメリカン・グラフィティの直接的影響であると思っていたのですが、映画公開は1974年ですから、直接的な影響でもなさそうですね。きっかけは、この映画のような気がしますが、長くオールディーズ的なものが、比較的地方の若者を中心に流行っていたのかもしれません。都内はよりおしゃれなシティーポップスがはやり始めているなかで。
そう考えると、この時期、ニューミュージック的な始まりとディスコとロックンロールが並列的に流行っていたのですね。でも、みんな歌謡曲というカテゴリの中では同じような曲を聴いていたという。歌謡曲が糊のような存在で共通に流行り歌として同時代の人をつなげていたのではないでしょうか。歌謡曲衰退後、みんなバラバラに個人の好きな曲だけを聴くようになったようなきがします(タイトルと関係ない話ですね)。

  • しのづかまゆみ パパはもうれつ
    作詞:阿久悠、作曲:中村泰士。この曲インパクト有りました。ギャグにになるギリギリのラインがいい。
  • ボビーに首ったけ マミー&オールディーズ(篠塚満由美
    大好きなこの曲のカバー。60年代にカヴァーされたバージョンより大人な感じを意識したのでしょうか。個人的にはもっとキャピキャピアイドル路線な感じが欲しいですね。同じようなコンセプトのバンド(ヴィーナス)がこの数年後に大ヒットしたのはやはりボーカルの声質も関係してますでしょうかね。デビュー曲もそうですが、パンチの効いた曲の方が合ってますよね。