つべから一掴み - カチート / ナット・キング・コール

日本では1960年リリースのナット・キング・コールが歌うラテン企画物です。もともとは1958年に発売された「Cole Español(コール、ラテンを歌う)」からのマリア・エレナとカップリングのシングルとしてリリースされました。なぜのこの曲が気になるかというとこの「カチート」って言葉か以前より気になって何のことなのかと思っていたのですがそのままでした。今回改めて調べてみたら本来「欠片」という意味であり、それが転じて自分の分身つまり子供という意味だそうです。さらに「カチート」は男性名詞であるので自分の息子といった意味になります。
この「カチート」を作った作家は、あのビートルズもカヴァーしたというラテンの名曲「ベサメ・ムーチョ」を作った方(コンスエロ・ベラスケス)と同じでした。しかも、女性の方だったんですね、ということは息子を思う母の歌でしょうか。

  • Cachito / Nat King Cole
    作詞作曲:コンスエロ・ベラスケス。コールの歌唱はコテコテのラテン歌手が歌うより優しがあっていいですね。

そこで、もうひとつの謎は、「カチート」というと自分はどちらかというと「東京カチート」のイメージが有りました。上記が「カチート」の真実であるとするとこちらの「カチート」は彼女のラテン系さらにナイトクラブ的印象な曲となってますね。同じ年のリリースですから、洋楽的流行りもの利用的歌謡曲の典型でしょうか。いかにも佐伯・吉田コンビな曲ですね。

  • 東京カチート / フランク永井
    作詞:佐伯 孝夫、作曲:吉田正。

この辺の誤解に関して、みなさん同じような感覚を持っているようで、詳しく解説かなされています。下記以外にも「カチート」に意味に関して触れているサイトがいくつかなりました。
いつも楽しませていただいている江利チエミさんファンのサイト
カチート(チエミ・ラテンを歌うより)