−その後−

弊社の新人君は、いまあるプロジェクトのマニュアル作成をやっています。そんななかで、次のような質問が出てきました。
Q.『マニュアルなどで文章を書く場合、1文で使っていい「、」の数はどのくらいが適度なのでしょうか?』
そこで、このような回答をしておきました。
A.
わたしも、この手の文章の簡潔な表現が苦手なのでが回答します。「、」の数に悩むようであれば、そもそもその文の長さを気にしてみたらどうでしょうか?

以前にも紹介した、「理科系の作文技術」よると次のよう記述がありました。

以下引用

仕事の文章は、短く、短くと心がけて書くべきである。ある人は平均50字が目標だという。本書は一行26文字だから、ほぼ2行。私も短く、短くとこころがけてはいるが、とてもその域には達していない。私の考えでは、本質的な問題は文を頭から順々に読み下してそのまま理解できるかどうかであって、すらすらと文意が通じるように書けさえいれば、長さにはこだわらなくていい;ただ、長い文はとかくよみかえさないとわからないものになりがちだから、「短く、短く」という心得が協調されるのだと思う。

句読点のルール(学習院初等科の教科書より)
(a)受けることばが、すぐ続くときはつけない。離れているときはつける
  「ぼくは、おじさんの家へ行った。」
(b)2つの文からできている分は、間につける。
  「雨が降ったので、遠足は中止になった。」
(c)コンマが多すぎてくどい場合は、(a)の「受けることばがはなれているとき」のコンマは省いてよろしい。この意味で省けるコンマが2つある場合は、「かかる−−−−受ける」の距離が近いほうのコンマを省く。
  ×「きのう、ぼくは、おじさんの家へ行った。」
  ○「きのう、ぼくはおじさんの家へ行った。」

だそうです。わたしも気をつけねば。

理科系の作文技術
理科系の作文技術

その他参考サイト
文章の書き方・文書の作り方
「理科系文書の書き方」(PDF)