「マーチン・ファウラー来日記念セミナー」行ってきました

とりあえず、簡単な感想。

やはり、ファウラーさん、SOAについて?と思っていたのですが、ひねりを入れた紹介でしたね。SOAって名称は良くわからんけど、そこで扱われているアイディアは良いものがある的な説明でした。メッセージ統合であるとか、イベントベース・コラボレーションとかの各アイデアは良いねって感じの紹介でした。SOAってたしかに、たくさん取り上げられているけど実態がいまいちよくわからないんですよね。大手Sierやツールベンダーのセールトークのねたくらいにしか思ってませんでした。講演の内容は、パターンの歴史的なこととか、ファウラーウォッチャーであればよく知っていることですが、さすが、本人から聞けたのは良かったですね。Q&Aの時間があっても良かったのではと思いました。
TwoStepView

  • 『オフショア開発の現状と今後』トランスコスモス株式会社中国 サービス本部 中山国慶氏

オフショアって今まであまりリアルな仕事で関係がなかったので、ほとんど無知だったのですが、話半分セールトークだとしても、かなり、しっかりした開発が出来そうですね。日本にもいい加減な、ソフトハウスがおおいからな(->大丈夫か弊社!)。上流工程に食い込もうとしているのですね。参りました。

  • Visual Studio Team Systemによるオフショア開発』応用技術株式会社 松本哲也氏

オフショアというよりも、開発一般的な問題点に関して、ツール面からどこまで、支援できるかみたいな感じ、弊社もVisual Studioを利用しているので、ちょっと興味あり。Nunitだけよりもいろいろ統合して使えそうです。

正直、ファウラー氏以外は、あまり期待してこなかったのですが、松本吉弘氏の存在を知れたのは収穫でした。恥ずかしながら存じ上げませんでした。流行を単純に追って、人間系の事柄のみ注目していましたが、あらためてソフトウェア工学を勉強しなおしたく思いました。極めたものは、時代を超えて普遍的なんですね。また、70年代80年代の日本のソフトウェア開発の状況がいかに世界的にすばらしかったのかの片鱗をうかがえました。

  • 『Thought Works社のオフショア戦略』マーチン・ファウラー氏

講演内容はほぼ「アジャイルソフトウェアプロセスを使ってオフショア開発」に準拠です。結局大切なのは人間系で、互いの文化ギャップをいかに乗り越えられるかですかね。距離を埋めるためのツールはかなり充実してきているように思えます。