地球環境に関する最近の論争

日経サイエンス7月号の記事により知ったのですが、最近SCIENTIFIC AMERICAN誌により地球の環境問題についてある議論がされています。それは、デンマークの統計学者B・ロンボーグが著した『スケプティカル・エンバイロメンタリスト(懐疑的な環境保護論者)』についての論争です。この著書は、地球環境保護の動きが世界的に大きな潮流
になる一方で,この科学的予測は本当に正しいのかという観点から、「環境問題
は世間で騒がれているほど深刻なのか」と疑問を呈したものです。
環境に関する予測はこれまでもあまりあたっていないようです。これに対して、その本にかかれている内容を4人の環境問題の専門家が反論をSCIENTIFIC AMERICAN誌にのせたものを、さらにロンボーグが反論しているといった状況です。この論争の概要をニュースで知ったときに、私が以前から感じていた環境保護運動のようなもの対する胡散臭さを強く感じました。
環境保護関連の運動は基本的に善であり誰も否定はできない行為ですがそれを、威圧的に進めてゆくある種の団体には違和感を感じていました。まさに、環境保護に反対はしないけれども、今のグリンピースのような活動を非常に懐疑的に思っていたことが、自分の中で明確化されたようでした。このニュースを聞いた時点ではどちらが真に科学的であるかは私にはわかりませんが、このようにあたりまえのことを主張しているときこそその内容の科学的根拠を問い直す必要があるのだなと感じました。