いまどきの若き職業作家としての井上ヨシマサ氏 〜 PIRATE RADIO「黒い歌謡曲」公開収録 より
先日の『PIRATE RADIO「黒い歌謡曲」公開収録』で話題にのぼり、遡ること、以前の近田さんも出演されたやはり「黒い歌謡曲」でのトークの時にも話題になっていた井上ヨシマサさんについてです。改にウィキペディアにて経歴を確認してみると、最初はあの「コスミック・インベンション」のメンバーだったのですね。
- コスミック・インベンション 『テクノポリス』
この動画の53秒あたりに出てくる当時14歳にしてリードキーボードの豊武能征くんが後の井上ヨシマサさんだったのですね。
- コスミックインベンション - YAKIMOKI(1981)
まあ、当時の音といえそうなんですが、このピコピコサウンドは無条件に許しちゃう自分がいます
- コンピューターおばあちゃん by コスミック・インベンション
コスミック・インベンションといえばこの曲ですね。しかし、みまちゃん、かわかっこいいですね。
メインボーカルの森岡みまちゃんは、あのモズライトの販売を行なっていたファーストマン社の創業者である森岡一夫氏のご令嬢であることは有名な話でしたね。そのため、コスミック・インベンションが利用していた楽器はファーストマン社のもでした『コスミックインベンション使用機材』。ウィキペディアによると現在東久留米市でオーガニック・レストランを経営しているらしいので行ってみたいです。
以上のようなデビューの井上ヨシマサさんですが、以後は完全に裏方のお仕事を専門として、まさにいまどきでは珍しい職業作家な方なのですね。80年代アイドル提供曲ではある程度名前は目にしたことがあるのですが、これまで特に作家性を追ってフォローしてきていませんでした。
- 渡辺美奈代 / Hanakoの結婚(91年)
作曲・編曲:井上ヨシマサ。このあたりが私がリアルタイムで聴いていたアイドルの最後。
90年代以降も一貫してアイドルに曲を提供し続け、現在はでは「AKB48=井上ヨシマサ」という構図を作り上げていたのですね。90年代以降特に得意分野の歌謡曲もほぼ作家性まで追って聴いたことなかったので今更といったかんじでしょうか。
- 制服が邪魔をする(2007年)
作詞:秋元康、作曲・編曲:井上ヨシマサ。
- 真夏のSounds good!(2012年)
先日の「黒い歌謡曲」で話が有りましたが、秋元さん、ずっと近田春夫さんリスペクトらしいですね。近田さんに褒めてもらうような曲を作りたいとか。
コスミック・インベンションからの流れを考えると感慨深いものがありますね。
最後に気になりは、唯一のソロアルバム「JAZZ」です。
JAZZ
1987年2月21日にビクターから発売されたソロアルバムで、全曲の作曲を自身が担当。作詞に川村真澄、編曲に清水信之、演奏に原信夫とシャープスアンドフラッツらが参加している。「赤と金のツイスト」は田原俊彦への提供曲「KID」のセルフカバー。「Slow Dancer」は、小泉今日子への提供曲のセルフリメイク版で、小泉が「美夏夜」名義で作詞した楽曲。
収録曲
- ブルーボーイに赤いバラ
- Saturday Night
- ロマンチーク〜君はフラメンコ〜
- 赤と金のツイスト
- シルヴィーの涙
- 波に乗ったペーパームーン
- 悲しきブールバード
- オルゴールの枯葉
- Slow Dancer
- ラブレターは誕生石 (エメラルド)で
編曲に清水信之さん、キョンキョンのセルフリメイクなど気になりです。現在プレミア価格商品。