遊星よりの物体X

世代的にはジョン・カーペンター監督のリメイク版が一番しっくりきますが、そのリメイク版公開当時からこのオリジナル版の話題はSFファンの間では有名でした、オリジナル作品。SF映画の古典ですね、じっくり観るのはじつは初めて、テレビの深夜放送や雑誌等での断片的な情報程度でしたので、あらためて古典に触れてみました。
カーペンター監督リメイク作品で盛り上がっていた時期には知らなかったですが、この作品、監督はクリスティアン・ナイビイとなっていますが、実質的な監督は、あの「リオ・ブラボー 」のハワード・ホークス監督であることが定説なんですね。さすがカルト作品。
当時としても特撮技術全開ではなく、比較的予算を抑えて演出力でカバーしたSF作品のお手本のようなさくひんですね。エイリアンはフランケンシュタインみたいな怪物ですが、当時としてはそれなりにリアリティがあったのではないでしょうか。マッドまではいかないですが、ステレオタイプな科学者との対決とか。あらゆる意味で古典的。SFネタとしてはいまだに使われるロシアの「ツングースカ大爆発」とかも直接的ではないけれども、こういった物語にリアリティーをもたせているように思います。それにアラスカとかロシアとかの極寒地帯がなんとなく南の秘境とは違った味をだしてますよね(SF的に)。また、紅一点のモデル出身のマーガレット・シェリダンがいかにも50年代B級SF映画っぽい雰囲気を盛り上げてくれます。
ぜんぜん、知らなかったのですが、この外伝ともいうべき話が2011年にリメイクされていたのですね、観てみようかな。

  • the thing from another world - (1951)

  • THING FROM ANOTHER WORLD TRAILER 1951 HOWARD HAWKS


遊星よりの物体X《ニューマスター版》 [DVD]
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発売日: 1999/06/25
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