ロックの日記念 『コモンズ・スコラ』第8巻の「ロックへの道」をリリースしました。
先日、購入した「commmons: schola vol.8 Eiichi Ohtaki Selections:The Road to Rock」に収録されている大瀧師匠選曲の数々をまとめて freelabel というサービスでリリースいたしました。
http://freelabell.com/users/67/albums/426
ここにはビートルズは収録されていませんが、プレスリーとビートルズがいかにロックの中心であるかが分かります。この本によると、プレスリーもビートルズも初期にはカヴァー曲が多く、それらの曲の歴史的背景までも受け継いで発展させている点が共通しているらしいです。日本では、70年以降のフォークやロックの人たちが自らの出自を語るまでは真似やコピーレベルで止まってしまうことが多かったと書かれていました。ただ、興味深いのは戦前のジャズは、そういった歴史まで感心を示していて、イギリスよりも進んでいたそうです。
そういった歴史的背景とは、この選曲されている楽曲なのですね。
なかでも、プレスリーのハートブレイク・ホテルは衝撃であったようです。
@arappocaro: 黒人たちは、今ぼくがやっているような歌い方、演奏の仕方を、僕が生まれる前からずっとやってきたんです。僕がそれを派手にやってみせてるまではだれも取り上げようとはしなかっただけです。黒人から学んだのです。 〜 エルビス・プレスリー
@arappocaro: いろんなことがあったけど、ほんとうに伝わってきたのはロックン・ロールだけだった。ロックン・ロールだけが本物であとはすべてうそっぱちだった。 〜 ジョン・レノンのプレスリーの衝撃をを回想して
そんな歴史を踏まえた例はこの選曲の中にもあるこの曲の流れが判りやすそうです。
- Johnny Burnette - The train kept a-rollin
バードック的なものの源流とされています
- Yardbirds - Train Kept A Rollin' (1966 with Jeff Beck )
映画「欲望」が思い出されますね。ベック参加のバージョンで
- Aerosmith - Train Kept A Rollin'
この動画、司会のリトル・リチャードがすごいよ
- シーナ&ザ・ロケット レモンティー
やっぱり、ロックン・ロールのメインストリームはかっこいいギター・リフが中心なのか。
追記(2011/06/11):
Twitterにて下記のコメントが有りました。
@nantarakobo: この辺は私の範疇ですね^^実はTrain Kept A Rollin'の元ネタはもう一つ有って同じジョニーバーネットのHoney Hushのギターリフが重要なんです URL RT @arappocaro URL
2011-06-10 17:15:37 via web
@nantarakobo: オリジナルは2曲ともジャンプブルース Tiny Bradshaw - Train Kept A Rollin URL Big Joe Turner - Honey Hush URL RT @arappocaro
2011-06-10 17:15:43 via web
この点は、本の中で大瀧師匠も述べておりまして、40年代のコンボ・バンドやジャンプ・ブルースがオリジナルです。
- Big Joe Turner - Honey Hush
- Johnny Burnette - Honey Hush
まさにこのギタリフが元ネタですね。50年代に入るとレス・ポールやレオ・フェンダーがたくさんのギターを作り出して、こういったファズトーン的な音も出てきたらしいです。