「ロックン・ロールはシャウトだよ」ビートルズの初期衝動
先日の元春レディオショーの大瀧師匠対談の続きです。会話の中で気になった部分の小特集。それは、はっぴいえんど時代に細野さんが師匠に言ったことば「ロックン・ロールはシャウトだよ」です。確かにビートルズとか特に初期のビートルズとかってシャウトしてますよね。以前もビートルズに関した話題で書きましたが、中学時代にハマったビートルズですが、友人たちとで少しずつ別のアルバムを購入して全曲集める計画の中で初期のアルバム担当でした。
当時は初期のアルバムの中でもロックン・ロール、ビートルズのオリジナルかと思っていましたが初期はカバー曲がほんと多いですね。そんな曲の中に彼等の趣味が現れていますね。中でも多いのがこのラジオで師匠が言ってた「ポールがリトル・リチャードばりのシャウトで、ジョンがラリー・ウィリアムズのシャウト」というくらい、リトル・リチャードとラリー・ウィリアムズのカヴァーは多いですね。でも当時はオールディーズとかビートルズ以前の曲の知識は皆無でしたから、最初はほとんどビートルズのオリジナルかと思ってました。さすがにチャック・ベリーとかくらいは知ってましたけど。
- Larry Williams / Slow Down
- THE BEATLES/ Slow Down
EP『Long Tall Sally』に収録。
- Little Richard - Long Tall Sally
- The Beatles - Long Tall Sally
これ、最初ビートルズのオリジナルだと思ってました。いかにもポールのシャウトですね。
- The Isley Brothers - Twist and Shout
- The Beatles - Twist and Shout
これもビートルズの印象が強烈すぎる曲です。ビートルズの代表曲のようなイメージ。 - Buddy Holly - Words of Love
バディ・ホリー大好き。なんかこの曲トノバンの歌い方にも聴こえます。
- THE BEATLES - Words of Love
ビートルズバージョンカヴァー曲でもさすが彼等の世界が完成している。これじゃオリジナルと思っちゃうよね。
- Buck Owens - Act Naturally
- The Beatles - Act Naturally
いかにもリンゴ選曲しそうなカヴァーですね。
- The Marvelettes - Please Mr. Postman
これはシャウトとは違うけど有名なカヴァー曲ですし。
- The Beatles - Please Mr Postman
この曲はビートルズ版よりも前に違うアーティスト版で知っていた数少ない曲。完全に時系列は逆転していますが。
- The Carpenters-Please, Mr Postman
初めて買った洋楽。そういえばもうすぐカーペンターズの日ですね。
ほかにも初期のビートルズの他のアーティストのカヴァー曲はけっこう面白い物が多いです。やはりカヴァーによってこそ演奏者のオリジナリティが出てくるものなのですね。ビートルズがカヴァーもビートルズをカヴァーもどちらも面白いです。