実装パターン

先日、久しぶりに同僚と実装に関する話題で盛り上がりました。おじさんになってしまうと、上流工程の用件やらスケジュール調整やら本来の実装以外の雑多なことで頭を悩ますことが多くて寂しい物があります。この業界、テスターやコーダーから始まって最後はSEをへてマネジャーへというようなスキルマップを歩んでゆくのが普通であると考えられていますが、XPを知ってから、生涯プログラマもいいなと思うようになりました。でも現実は、おっさんだから仕方が無いのだけど実装とは遠ざかったお仕事ばかりです。IT業界で働く人は全分野オールマイティーというよりもどこか好きな分野を持っている場合がほとんどですね。インフラ周りが好きな人、それも、コンピュータそのもののハードウェアに興味がある人や、ネットワーク系に興味ある人とか、ソフトウェア系では、OS,言語,AP開発,業務コンサルと様々な分野があります。私は、どちらかというとAP開発の中の低階層部分当たりが好みです。フレームワーク開発までいくとちょっとしんどいかな、業務AP部分の共通ライブラリ的な部分が実装していて楽しいです。
そこで、実装もしないのにほとんど趣味的に読んでいるのがこのベント・ベックの「実装パターン」です。リファクタリングでも感じたとこですが、ある程度経験者には、一つ一つが分かっていることなのですよね(当然のことかもしれませんが、リファクタリングとかぶる内容があります)。でも、ここまで完結にまとめてあげてカタログ化されていることの重要さと、最初に語られる、実装パターンの根底に流れる、人に伝えることの重要さを中心とする実装の哲学的な分を随所にちりばめられています。このことにより、各自、JAVAだけでなくあらゆるシチュエーションに応用が利くでしょう。
しかし、私の理解力のなさ故か、非常に読みにくい日本語訳です。といっても原文じゃ読めませんけどね。


実装パターン
発売元: ピアソンエデュケーション
価格: ¥ 2,310
発売日: 2008/12/22
おすすめ度 5.0