「エンタメ」の夜明け ディズニーランドが日本に来た!
非常に面白かったです。冒頭の三井VS三菱のプレゼン対決の話から一気に読ませます。オリエンタルランドやディズニーもののビジネス書は、立ち読みレベルで過去にも読んだ記憶がありますが、どれも、ビジネス的な側面が強調されていて、「エンタメ」を作り上げる立ち位置としての思い入れをもって語られるものは少なかったのではないでしょうか?日本にディズニーランドか作られる舞台裏にかかわる、3人のプロデューサーの話です。基本的にはプロジェクトX的なドキュメントなのですが、単なる苦労話やディズニーランド誘致のために私生活を犠牲にしてがんばりました的な内容ではありません。3人の天才ともいえる、「エンタメ」にかかわるこだわりというか、天才的な凄さを、60年代70年代の「エンタメ」に携わった著名人の証言とともに語られてゆきます。ディズニーだけでなく、日本のテレビ創世記や、万博などの話が登場人物のつながりによりディズニーランドへとつながってゆく構成は、日本にとっての「エンタメ」としてのディズニーランドの関連が一つの切り口としてよく出来ています。また、ホイチョイの馬場さんの「エンタメ」にたいする思い入れが伝わってくるような文体が非常に心地よいものがありました。昔、ホイチョイの「OTV」の最後にディズニーに関して熱く語っていた頃の思いそのままでした。
ディズニーランドっていまでも、人を感動させる仕組みで一杯ですよね。この本をよんでまた、インパしたくなってきました。
- 「エンタメ」の夜明け ディズニーランドが日本に来た!
- 発売元: 講談社
- レーベル: 講談社
- スタジオ: 講談社
- メーカー: 講談社
- 価格: ¥ 1,470
- 発売日: 2007/01/20
- 売上ランキング: 264
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