採用試験

弊社では、時期はずれの採用試験がありました。既に1名採用が決まっているのですが、理由あって二名の採用試験を行いました。弊社の現在は決して順調経営というわけではないのですが、現在引き合いも多く、社員だけではこなせない状況にあるのも事実です。そんななか、社員を増やそうとする考え方が経営層の主流を占めました。基本的に脱人月志向の会社を目指したい私なのですが、ソフトウェア会社の経営旧タイプのわな*1からはなかなか抜け出せないようです。また、私自身技術者指向ということもあって、ソフトウェア会社の基本を少数精鋭モデルがベストであるというような考え方を持っていました。その基準からすると今回の受験者は二人とも不採用基準なのです。
しかし、考え方変わりました。二人とも人物的には、過去の採用試験の基準と比較しても満足な人材です。弊社みたいな会社では、入社していただけるという点だけでも大企業よりハンディキャップがあります。そんななかで、ある程度の基準以上の人材は積極的に採用して、その採用者の特性や適切を生かしていけるような社内の仕組みを見直すほうがいいのではないかという考えか方へのシフトです。たとえ、技術的に最先端あるいは優れていなくても人それぞれの長所を生かせればビジネスに役立てていけるのではないかと思うわけです。甘いでしょうか?精鋭中心の理想開発チーム望んでも現在の弊社では難しいし、引き合い物件も決して高スキルが望まれるものばかりではないと思います。
ただ、人が増えるということは採用者に対する責任とリスクを覚悟しなければいけないわけで、この点で経営者陣の中でもかなりの議論がありました。ちょっとしたプロジェクト失敗や検収時期の問題がキャッシュフローに影響をあたえ大変な時期がありました。いまだにその影響下にあるわけですが、そのトラウマで採用に消極的になることもありますよね(また、給料未払いの危機は経験したくない)。でも、今回は拡張指向&成長指向の幹部のペースにややはまったかなという感じです。私自身も上記にあるように考え方がシフトしてきたりしているのもありますけどね。でも、今日の採用会議は巧妙に不採用の回答を出しにくいように最初からなっていたようにも思います。なぜなら、採用するかどうかの議論の前提が「財務的なことを無視して考える」物だったからです。

[仕事]採用条件(?)

スキルは必要だけど、スキルありきの会社じゃない。ミッション達成に必要なスキルにどんどん乗り換えていくのがデフォです。そんなキチガイな会社上等だよね、っていう命知らずのお馬鹿さんは大歓迎です。

この境地!
[仕事]コストのはなし

  • 人件費は売上高を超えられない
  • 他のコストが賄えれて、先々へのプールも出来ていれば、人件費をケチる理由はない
  • 脱人月したかったらコスト構造を変えないと駄目だし、そのためには何はともあれ財表をきちんと読みこなせないと話にならない。ことは経営の問題であって技術論じゃない。で、売上を上げるにはお客様のご予算にあわないと話にならんし、その予算できちんと利益を出せるコスト体制をどう作るか、ってことになる。今よりも少ない時間または人数で今以上のものを作れるようにならないといけない。これを不断の努力として継続しないといけない。

    脱人月!

    *1:とにかく人集め商売的な方向ですね。人さえ集めれば一人いくらという考え方です。ひどいところになると新人は派遣に出して勉強させるみたいなやり方の経営。