経済学者ムハンマド・ユヌスさんノーベル平和賞受賞記念
このニュースに触発されて、5年以上前に社内掲示板に書き込んだ記事を転載します。
バングラディッシュにグラミン銀行という銀行があります。この銀行は、バングラディッシュの経済学者ムハンマド・ユヌスという人がはじめた、銀行です。このユヌス教授はアメリカで経済学者として成功しバングラディッシュへ帰国してからも、大学で経済学の講義をしていました。しかし、そのすぐ外の通りではホームレスたちが乞食をしていることのギャップに心を痛めていました。
実際にユヌス教授が貧困の人たちと話をしていると、その人たちが商売の元手がないから貧乏から抜け出せないことを知るようになり、無担保でその人たちにお金を貸してやったところ、その人たちは、ちゃんと商売の道具を買い商売をして、全額返金したとういところから、グラミン銀行は始まっているといわれています。そのため、ユヌス教授はノーベル平和賞の候補にも上がっています。
しかし、グラミン銀行の面白いところは、このような、一般ん常識では考えられないような銀行としてのビジネスモデルですが、驚いたことに、企業相手に商売をしている他の銀行よりも利益ををあげているということです。グラミン銀行もいちをいちおう営利企業であるので、闇雲に貧乏人にお金を
貸すわけではなく、ある仕組みを講じています。それは、5人組による相互監視システムです。これは貧乏5人融資する代わりに、5人に全員をそれぞれの借金の連帯保証人としてそれぞれの商売を監視させるというものです。また、基本的に遊びお金を使うことのない農村部の女性をねらて貸付をするということらしいです。
いずれにしろ、従来の常識では考えられなかった仕組みが、最初からの金儲けだけでなく、純粋に人々の貧困を救いたいという意識から出てきた、ビジネスモデルが成功するというのは非常にこ気味のよいものです。このような発想はなにも貧困のバングラディッシュだけでなくこれからの社会でのビジネスの進む方向を示唆しているようなきもします。