シテイ・スリツカース作編曲者 岩井直溥

昨日の「スヰングジャーナル」からの続きです。この「スヰングジャーナル」いくつかのバックナンバーがあるなかで、なぜこの号を選んだかというと「フランキー堺とシティ・スリカース」の特集があったからなのでした。ほんとうは、この「スヰングジャーナル」の記事を参考にシテイ・スリツカースを特集したいのですが、まだまだ書けるレベルにありません。思い入れ強くて。スパイク・ジョーンズから流れる、冗談音楽の世界、私にとって極めてナイアガラ的世界であり、大変好きなのです。そんなシテイ・スリツカースですが、特集までも勉強の一貫として、特集記事でも少し紹介されていた。岩井直溥さんを少し調べてみました。

東京音楽学校(現東京藝術大学)卒業。作曲を橋本國彦に師事。
1942年(昭和17年)に旧 東京音楽学校に入学。ホルン専攻。1943年(昭和18年)に学徒出陣により旧大日本帝国陸軍に入隊。朝鮮半島へ出征。その後千葉県習志野市の東部軍教育隊へ異動。館山市の守備隊で見習士官(准尉)で終戦を迎える。母親は帝国劇場のリハーサルピアノプレーヤー。ホルン専攻ではあるが、終戦後ジャズの世界にとびこみ、トランペットも演奏。ニューフェローズを結成し、東京都中央区銀座のアメリカ合衆国軍のナイトクラブで演奏。その後ビバップエース、アーニーパイルオーケストラを経てシティ・スリッカーズへ。アーニーパイル時代に編曲を始める。“フランキー堺とシティ・スリッカーズ”(1954〜1957)は当時のアメリカ合衆国のコミックジャズバンド“スパイク・ジョーンズ&ザ・シティ・スリッカーズ”に範をとり、フランキー堺をはじめ、谷啓植木等桜井センリらを擁した16人編成のバンドであった。のち東芝イーエムアイの専属となり作曲、編曲を手がけ尾藤イサオ、山下敬二郎、森山加代

恥ずかしながらいままで意識していなかったのですが、私にとてけっこう重要な作家さんかもしれません。シティ・スリッカースからクレージー関連、更には東芝ポップスへと関わりのあった方なのですね。そして、これまた大好きな早川博二さんそしてあのクレージーキャッツでお馴染みの萩原哲晶さんとは、東京音楽学校の同級生でもあったのですね。ユーモア好きとか似たようなセンスを感じます。今回、この3人が同級生であったことは面白い発見でした。これからもいろいろ繋がりを探していきたい方々です。
シティ・スリッカース系の冗談音楽編曲ばかりでなく、吹奏楽アレンジ関係でも有名な方なのですね。

  • 黒い瞳 - フランキー堺とシティ・スリッカーズ
    こういった民謡アレンジ有名ですね
  • メロンの気持ち (ステレオ) 森山加代子
    訳詞:ホセ・しばさき/原作詞・作曲:Carlos Rigual/編曲:岩井直博。この大好きな曲の編曲もだったのですね。
  • ブラジル
    アリイ・バロッソ(岩井直溥編曲)。昔のお正月ちっくなブラスアレンジが最高ですね。
  • E.T.のテーマ :川崎吹奏楽
    作曲:J.ウィリアムズ 編曲:岩井直溥 指揮:野武重忠 演奏:川崎吹奏楽団。このような曲も精力的に吹奏楽アレンジされていたのですね。素晴らしす。

このかた、まだまだいろいろ発見有りそうなのが楽しみです。

ニュー・サウンズ・イン・ブラス '99
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