東京人 2011年 03月号 「青春のラジオ深夜放送」

久しぶりに東京人買いました。特集はなんと「青春のラジオ深夜放送」です。まだ読み終えていないのですが、完全に読み終えた時だと雑誌なのでタイミング逸してしまいそうなので本日メモしておきます。
以前からネットラジオの親和性はネット関係者から言及されていますね。ホリエモンニッポン放送を取得していたらメディアは何か変わっていたのでしょうか?ラジオの持つ対話性はネットと相性がいいですが、Radikoの存在などでラジオならではローファイも失われて行くこともある種の寂しさもあったりとこれからのラジオをもっと考えたいと思います。

夜のしじまに耳を傾けたあの頃。
世界には自分ひとりではなく、
どこかで誰かと繋がっていると感じられたあの瞬間。
パーソナリティの声とラジオから流れてきた音楽に
元気づけられたあの夜。
青春時代の思い出が、当時の深夜放送とともに今、
よみがえる。

294号(2011年 3月号) 特集:青春のラジオ深夜放送

ラジオって大好きです。この日記にも「RADIO」タグが用意されています。この雑誌を読んで改めて自分の中のラジオ存在って大きのだなと思いました。私自身影響を受けたアーティストに大瀧詠一さんと近田春夫さんがいるわけですが、そのどちらもラジオ、それも深夜放送においても大きな意味を持つ存在であったことを認識させられました。今回のこの特集でも大瀧詠一さんの「ゴー・ゴー・ナイアガラ」を扱う記事が有りました。主な記事としては、ナイアガラーの中でも有名なお二人。内田樹さんとサエキけんぞうさんです。お二人とも「ゴー・ゴー・ナイアガラ」で人生が変わったとまで書いてます。私自身は受信状況も悪い埼玉でしたし、当時は音楽の趣味がそこまで達していなかったこともあり、ヘビーリスナーではありませんでしたが、後半のナイアガラ音頭の頃には追いつきました。もちろんTBS時代は毎回欠かさず聴くほどにまでなっていたのですが。なぜ、あの当時の「ゴー・ゴー・ナイアガラ」をもっと聴かなかったと悔やまれます。内田さんのナイアガラに対する思いは色々なメディアで目にするので新しい発見はなかったのですが、野沢那智さんに対する思いは今回はじめて知りました。記事的にはサエキさんの物も新しい発見まではありませんでしたが、「ゴー・ゴー・ナイアガラ」に関して熱く語ってくれているだけでニタニタしてしまいます。
近田さんにおいては、ご自身で「ロックは闇夜に封切られた。」という記事を掲載されています。ここで、近田さん自身のラジオに対する思いが語られていて非常に嬉しい限りです。近田さんの記事は全体的に亡くなられた音楽評論家の福田一郎さんに対する思いが書かれていました。福田一郎さんに関しては、私も70年代にTVジョッキーなどで有名でしたので感慨深いです。私にとっての近田春夫さんが近田さんにとっての福田一郎さんだったのですね。その記事で紹介されていた曲を貼ります。

  • RED RIVER VALLEY
    近田さんラジオで意識して音楽を聴くようになった番組「九ちゃんと加代ちゃんのヒットキットパレード」(記事のなかで近田さんは番組名を思い出せないと書いていましたがおそらくこの番組だと思われ)のテーマ曲。いかにも当時の雰囲気な曲ですね。
  • Quincy Jones - Soul Bossa Nova
    青島幸男のまだ宵の口」のテーマソング。この番組は後に「大入りダイヤルまだ宵の口」となり私がラジオヘビーリスナー時代まで続くことになりテーマソングもそのままでした。懐かし。私が聴いていたのは、パーソナリティーが高島ヒゲ武さん&くり万太郎さん時代ですね。
  • GUNNAR NILSON & CARL HENRIC NORINS ORKESTER: SIL-JA-BLOO
    この曲が紹介されたわけではありませんがこの曲のレーベルである「Roulette label」ばかりかける番組に関して書いてありました。「里見京子が色っぽく声で囁く番組」で、ホテルニューオータニ提供だったそうです。聴いてみたいですね。
  • The Astronauts - Movin' 太陽の彼方
    近田さんと福田さんの出会いの曲。最初に福田さんの番組でこの曲を聴いた時のことをいまでも覚えているらしいです。
  • Led Zeppelin- Good Times Bad Times
    福田一郎氏がはじめて日本に紹介した曲。いままで聴いたこともないかっこいい曲として紹介され近田さんの中でロックの意味が完全に変わってしまったそうです。1969年とい年にこの曲。多くの人がロックの変遷を感じていた時代なのですね。「私の1969年」という特集で萩原健太さんもまたラジオ番組の話題とともにこの曲について言及していました。
  • Blood, Sweat & Tears - Morning Glory
    Blood, Sweat & Tears など福田一郎さんから夢中になったロックやソウルが山ほどあるそうです。

学校の先輩でもある成毛滋さんと遊んでもらっていた時期に「10円コンサート」関連で「パックインミュージック」へ呼ばれたときにお伴して生福田一郎を見た話まで面白かったです。
はがき読み中心の当時の深夜放送に対する苦手意識もちらりと批判しているところも近田さんらしい記事でした。
最後に、イギリスの海賊放送を題材にした映画「パイレーツ・ロック」を勧めたりとかして、現在の桑原茂一さんとの活動などでもラジオが重要な位置づけなのです。

東京人 2011年 03月号 [雑誌]
発売元: 都市出版
価格: ¥ 900
発売日: 2011/02/03
発売日: 2011/02/03