近田春夫「丸テーブルセッション」♯2ゲストに曽我部恵一
第2回目の丸テーブルセションです。今回こそは参加と思っていたのですが、仕事の調整が難しかったのと、月曜日から渋谷は遠いなといった感じで断念してしましました。せめてUST配信はチェクと思っていたのですが、開始時間前に帰宅できず、しかも、iPhoneのイヤーヘッドフォンを忘れてきたので電車の中で聴くことも出来ずでした。かろうじて、車の中では音声のみ聴きながら帰宅。後半戦をPCで参加することが出来ました。
断片的に前半は内容がよくわかりませんでしたが、それでも、大好きな近田先生の話は聞けて最高でした。特に、PCで参加してからの後半戦の近田さんかなり酔っ払ってからの展開は凄いものがありました。近田流のロックを中心とした音楽に関するセンスものすごく伝わりました。近田さん自信もいわゆるジャンルにこだわっているわけではないのですが、自分自身のなかの嗜好パターンには純粋なんだなと感じるとともに、若い世代の曽我部恵一さんとかは、全ての音楽が熟成されてから聴き始めた世代に近く最近の若い子の用に精神面でのこだわりがなくあらゆるジャンルの音楽をフラットに接しているなとも感じました。
この配信を観た人でないと伝わりにくいかも知れませんが、配信最後の近田さん音楽創造する人に対する心からのぶつかり合いというか、予定調和的な緩さを許さないといった感じでの曽我部さんへの語りグッと来ましたね。音楽とかに関係の無い全ての社会で通ずる話でした。みんな嫌われるのが嫌だから浅い付き合いしか出来ていないんですよね。考えさせられます。
ラジオでの放送が楽しみです。
UST時のTweetまとめ
http://togetter.com/li/48112
ご本人による「秘密のハイウェイ」説明メモ
というわけで、趣味が「説明」という近田先生から聞いた貴重な音楽ネタをメモしておきます(一部私の聞き取りミスによる妄想が含まれている事をご了承願います)。「秘密のハイウェイ」を構成する2大要素はアラン・メリルとバリー・ホワイトだったのですね。アラン・メリルは有名なジャズ・シンガーのヘレン・メリルのご子息だそうです。近田とははゴジラというバンドを組んでいたりしました。そのバンドの前に日劇ウエスタンカーニバルにアラン・メリルが出演したときに近田春夫がバック演奏をサポートしたこと以来の付き合いらしい。当時近田はアラン・メリルにロックとはを教えてもらったそうです。その内容とは、ロックとはリフが根底にあるということでたようです。アラン・メリル氏のことはここに詳しいようです。さらにお話の中では、慶應繋がりの先輩成毛滋さんとのエピソードも面白かったです。
- Alan Merrill, アラン・メリル Namida 1969 涙 ナミダ
作詞:安井かずみ。作曲:かまやつひろし - Arrows, I Love Rock N Roll, Alan Merrill
これがアラン・メリルが考えるところのロックンロールの基本なのかも。
もうひとつは、なんとバリー・ホワイトだそうです、印象的なリフが曲の構造をベースにしている人のこと、なるほど。
- ラプソディー・イン・ホワイト
ウイークエンダーのテーマ曲として有名ですね。 - 愛のテーマ(Love's Theme〜Barry White)
こちらもまた時代的にはキャセイ航空のCMとして知らない人はいない曲
そして詞の世界は、ムロタニ・ツネ象先生の「地獄くん」という漫画からインスピレーションであったようです。
また、Steve WinwoodのいたTrafficというバンドの「Glad」という曲のサイケデリックさを追求したようです。
- Traffic Glad
これもキーボードソロのリフが印象的
以上の事を踏まえてもう一度聴いてみましょう。
近田さん、この調子で伝記もしくは自曲の解説書を書いてくれませんでしょうか、絶対買います。