リカルド・サントス楽団 - ホリデイ・イン・ジャパン・デラックス -
最近、一部で人気なサラ & メロディ の 「Sound Of Pacific」ですが、これは70年代に、ある程度洋楽にも成熟してきた日本人による民謡とかの西洋解釈として秀逸なアルバムです。50年代までさかのぼって、同じようなコンセプトのアルバムが存在していました。それは、日本人ではなく、洋楽アーティストであるところのリカルド・サントス楽団(後のウェルナー・ミューラー楽団)による和風メロディの西洋解釈アルバムです。日本の童謡をタンゴ風アレンジで聴かせてくれます。残念ながらこのアルバム、いわゆるイージーリスニングのアルバムですので歌唱が入っていないというところでしょうか。しかし、日本の叙情メロディをタンゴ風アレンジはその後の日本ポップスの可能性を示したものと言えるのではないでしょうか。
- Oedo Nihon-Bashi お江戸日本橋
- Haru Ga Kita 春がきた
- Itsuki NoKomoriuta 五木の子守唄
CD版には未収録の「黒田節」や「おてもやん」もおすすめのようです。
このリカルド・サントスってドイツの方のようで、聴いていると決して電子音楽ではないのですが、単なるタンゴ風アレンジでなくテクノ的スピリットを感じます。
このCDはLP版のホリディーシリーズからセレクトされたものらしいです。
1. お江戸日本橋,
2. 花,
3. 春が来た,
4. 浜辺の歌,
5. 夕やけ小やけ,
6. 元禄花見踊,
7. 吾妻八景,
8. 荒城の月,
9. 五ツ木の子守歌,
10. 故郷,
11. 宵待草,
12. 七つの子,
13. 赤とんぼ,
14. 越後獅子,
15. 新内流し,
16. さくらさくら
このリカルド・サントス楽団は同じ時期にリリースしている「ホリデイ・イン・イタリー」も気になります。