漣健児再び 〜meet the 東京ビートルズ〜
やはり、純粋に洋楽志向になりきれなかった私としては、漣ワールドは大好きな世界です。そこで今回は一部で非常に有名な東京ビートルズです。彼らのCD復刻には我らが大瀧師匠解説を書いております。正確には音楽評論家だから、厚家羅漢先生ですね。これら東京ビートルズの各曲の訳詞がご存知漣健児さんです。どの曲もぶっ飛ぶフレーズに満ち溢れておりますね。これらの曲であからさまにビートルズがこれまでのロカビーリー系の曲と性質が異なる物であることが、漣訳からも良くわかります(ような気がします)。東京ビートルズの方たち明らかにこの新しさを旧来の自分たちの世界でがんばって表現しようとしているところが涙モノであります。
漣さん最初は訳詞出来ないと拒んだらしいですね。
頼まれたものの、漣健児はこれまで手掛けてきたポップスとは趣の異なる独特のサウンドとリヴァプール英語に違和感を覚え、「ビートルズって難しくて書けない」と思い乗り気ではなかったそうです。しかし、漣健児の友人で、同じく訳詞を書いていた、みナみカズみ(後の作詞家・安井かずみ)からのすすめもあり、手掛けることになったのでした。
漣健児と60年代ポップス
1. 抱きしめたい,
2. プリーズ・プリーズ・ミー,
3. キャント・バイミー・ラブ,
4. ツイスト・アンド・シャウト
ビートルズ作品だと、この他にザ・カーナビーツによる「オブラディ・オブラダ」があります。ちょっと音質悪いけど貴重な音源。太郎と花子ですよ(笑)
太郎さんと花子さん。・・「オブラディオブラダ」ザ・カーナビーツ・・
漣作品の中ではそれほど多くはなかった、ビートルズも含むマージービート関連の作品その他には、パラダイスキングの「ヒッピヒッピ・シェイク」やスリー ファンキーズ の「ドゥワ ディディディディ」があります(この辺動画がないですね)。そしてこんなモノも
朝日のあたる家 野口五郎 "The House of The Rising Sun"
本来はダニー飯田とパラダイスキングがオリジナルなんですけど、今回は野口五郎版です。今回のテーマとは別になりますが、原曲のアメリカ民謡に始まって浅川マキ版とか、その他の素晴らしいバージョンありです。「朝日のあたる家」だけで1テーマになりそうです。
参考図書