マクロスのころ

オタク第一世代ど真ん中な私は、高校時代の宇宙戦艦ヤマトブームのなかを過ごしており、その流れの中に初代ガンダムがありました。ガンダム人気により青年向けロボットアニメの流れができあがり、そんな中でのアニメが「超時空要塞マクロス」です。このアニメ放送当時、私はSFのファンジン(今の同人誌)へ参加していました。このころ、SFのファンジンはいくつかの小さい組織が繋がり合って緩やかなコミュニティを構成していました。どこかのファンジンへ参加しているば、なんらかの形でSFファン同士の交流が全国規模で繋がっていました。その最たるものが、毎年行われるSF大会でした。当時このような趣味のコンベンションが日本で開かれていたのはSF分野だけだったのではないでしょうか。SFの世界は作家とファンの交流がさかんで、通常のファンジンの集まりなどへ作家の方が参加されていました。私の所属していたファンジンでは、夢枕獏さんとかがあそびきていました。もちろんSF大会へ参加すればその他いろいろな作家の方やゲストでは海外の作家の方とかとも交流できたものでした。というわけで、マクロスなどは、SFファンジンともつながりの深かったスタジオぬえが原作に絡んでいたりしたため、制作の内部情報とかがファンジンへ流れやすかったため毎週その話題で盛り上がっていました。当時、既に歌謡曲マニアでもあった私は、自分の中のSF&アニメ&歌謡曲を満足させてくれる非常にめずらしい作品であったからです。このアニメはかなり詳細なSF考証がなされており、さらにはストーリ的には「歌」が重要なテーマを占めていると言った具合でまさに、自分の為に作られたアニメでは無いかと思っていました。
この作品に親近感があるのも当然、この作品は後に大御所になるような人たち(例えば、庵野秀明さんとか)がほとんど素人の状態で制作に参加していた作品なのでした。ほとんど同級生が作っているような作品ですね。才能がないので自分は参加できませんでしたけどね。
私の彼はパイロット 飯島真理作詞・作曲

小白竜 作詞:阿佐茜、作曲:羽田健太郎

ランナー 作詞:阿佐茜、作曲:羽田健太郎

そして、劇場版の劇中歌は作詞:安井かずみ、作曲:加藤和彦
愛・おぼえていますか

まあ、今なぜこのアニメを思い出したかというと、加藤和彦さん作品「愛・おぼえていますか」と購読しているブログで山口百恵さんが取り扱われていたからです。実は、この参加していたファンジンの出している同人誌にSF評論ではなく、山口百恵論を書いていたのでしいた。音楽担当していたヘネケンこと羽田健太郎さんの話は別の機会に。