いまさらながらグーグルってすごいと思います。(ロングテール、グーグルめも)

「80:20」の法則
「80%の売上げは20%の商品から」
「80%の利益は20%の大口優良顧客から」
「80%の成果は20%の優秀な社員から」
言われるものがあります。これは、経験的にいってビジネス等のいろいろな局面でこれらの法則が当てはまっています。しかしながら、最近、インターネットをインフラとするビジネスにおいて、この法則が成り立たないものがでてきています。それは、アマゾンやグーグルです。アマゾンの売上げの半分以上が、販売部数ランキングの四万位から二百三十万位までのロングテールからなっています。グーグルにおいてはリアルな本の売上で無い分そのテールが無限大です。
これらのことは、単に物を売るための、インターネット利用と言う観点ではなく、新たなビジネスあるいは、社会構造を生み出しているようです。このような事柄に、次の10年のヒントが隠されていると考えている人たちもいます。
特に、グーグルの開発力はとどまるところを知りません。グーグルの開発者のミッションは「増殖する地球上の厖大な情報を瞬時にすべて整理し尽くす」だそうです。まさに情報(データ)を扱うビジネスですからリアルな下請け会社構造のような経済圏を持たず、アフェリエットによる独自に経済圏をも作りつつあります。また、その技術をすべて自社開発としているため、シリコンバレーでの技術者がみなグーグルへの就職を希望してしまい、優秀な技術者が他のベンチャーへながれないそうです。しかも、すべて自社開発のため
本来、グーグルのような大企業に買収されるはずのベンチャーが買収されないで困っている状況らしいです。
この次の10では、もちろん大企業は生き残るでしょう。しかし、真に利益を得て生き生きとビジネスをおこなっている会社は別にあるような気がします。うちの会社も、レガシーな経済構造の末端で細々とビジネスをするよりは、出来るだけ、元気な分野とコラボレーションしてゆければと思います。

米国のアマゾン・コムの本の売上げの半分以上が、販売部数ランキングの四万位から二百三十万位までのロングテールから上がっているようなのである(外部の研究者による推定)。

ロングテールに関わりあっても固定費を賄えるだけの売上げを生まない」というこれまでの常識は、リアルな大組織においては今も正しい。ネット世界とリアル世界のコスト構造の違いが、ロングテールに関する正反対の常識を生み出しているのである。
 アマゾン、グーグル、ヤフー、eベイといった米ネット列強は、リアル世界が何百年も無視してきたロングテールという未開のフロンティアに狙いを定めた冒険者たちなのである。

グーグルはこの巨大なカネの流れ方を変えるだけでなく、このカネを原資に全く新しい経済圏を形作ろうとしているのだ。

今のグーグルの技術陣ってのは、「対人能力なんてものは要らんのだ、頭さえよければ」というタイプのハッカーにとっての「最後の楽園」という感じがする。だから世界中から入社希望者の列ができているのではないか。グーグルが「狭き門」化していて、グーグルに入れなかったハッカーたちが「グーグルしか行きたいところないんだよなぁ」と言っている姿を見ると、これは何かを象徴しているのかもしれないなぁ、なんて思ったりする。

10兆円近い時価総額の公開企業になると、独自開発で投入するのは超大型製品・サービスだけで、トライアルっぽい新しい製品やサービスの開発力は落ち、そこは高株価と有り余る資金を活用して補い、新分野が投資に足る領域に育ったところでベンチャー買収によって技術と事業を取り込んでいく。ところがGoogleは、図体が大きくなっても、新しいサービスを独自に次々と迅速に開発できる組織を持っており、市場シェアを買うというような発想は全くなく、よほど技術的にすぐれた会社でない限り買収しない。