アーティスト
久しぶりの映画です。映画館のロードショー予告見てからぜひ観たかった映画。でも、前情報としてはそのポスターにかいてある程度しか知らないで鑑賞。設定自体で即観たくなりましたからね。いま、ちょうどこのサイレントからトーキーへの変わる頃のオールドミーな感じの音楽がマイブームであることから無条件良い映画モードでした。
しかし、なんでもかんでも3Dな今時に、サイレント映画ですよ。演出してちょっと利用は以前からありましたので、何処かで切り替わって普通の映画になるのかと思ったら、ほぼ、全編無声映画ではありませんか。ほんとに今の時代に無声映画作っちゃったのですね。まあ、それが目的ではなく、基本的にはこの時代の創作物への思い入れなのでしょうけどね。上映サイズもスタンダード・サイズとこだわっています。無声映画という新作を制作するにはかなり限られた演出的制約の中でよくこれだけオリジナルストーリー作ったなと思います。よき映画というのは、さらっと流してしまったようなシーンにもかなりのこだわりの作り込みだと思っています。そういった意味でも、感じるのです。そのこだわりを。私は、まだこの時代の音楽や映画が全て頭に整理されているわけではないので、感覚としてなのですけどね。どなたかに、各種 オマージュなどを解説していただきたいです(元ネタの映画とかありますよね、なんか観たことあるようなシーンがあったのですけど。。)。
まあ、そのような背景なしに、単純鑑賞してこの映画の良かったところ3点
- ペピーの一人芝居
新人女優時代のペピーがジョージの楽屋でのジョージの衣装を使っての一人芝居がなかなか面白かったです。セリフ無しの動きでの表現にぴったりでした。 - ジョージの愛犬
この映画全編で登場するジョージの愛犬のユーモアあふれる演技、これもこの映画の魅力ですね。 - ラストシーン
これはネタバレになるのかな?最後のタップダンスのシーンこれは見ものです。たのしかった。ジョージがもっと話すのかと思ったけどなかったですね。もちろん全編にかかった音楽も当時風ではありますが、オリジナルであり、当時のタップとジャズのエンターテイメントはもう最高です。
また、裏のよみでは技術革新とその利用と本来のアーティストとしての在り方という大きなテーマももちろんあるわけですが、こちらは、技術革新に疲れ気味のIT屋としては、なにか考えさせられる一面もありました。
- 映画『アーティスト』予告編
- The Artist (2011) - Suit Comes to Life - Peppy Miller and George Valentin
1:20秒あたりから一人芝居いいです。 - Meet the canine star of "The Artist".Uggie.
このワンコ大好き - The Artist #6 Movie CLIP - Tap Dancing to the Top (2011) HD