高原歌謡 (山の人気者 / 中野忠晴 コロムビア・リズム・ボーイズ その2)

昨日に引き続き「山の人気者」インスパイアです。昨日はナイアガラ系をたどって、ヨーデルポップの素晴らしさを再認識しました。今回はそもそも原曲を紹介し、その後昭和歌謡における間接的ヨーデルの影響曲を辿ってみましょう。これは、直接ヨーデルの唱法が出てくるわけではありませんが、さわやか高原歌謡とでも言う路線ですね。高原歌謡とはちょっと離れますが、このフレーズ聴くと、なぜか灯油移動販売のBGM的な印象があります、どこかの業者が使っていたのでしょうかね。

  • Jack Hylton - FINE ALPINE MILKMAN
    このオリジナルは1931年のヒット曲です。ヨーデルではありますが、カントリー調というよりはジャズっぽいですよね。陽気な牛乳屋さんという歌なのですね。この点でもナイアガラへの接点が隠れているのです。深南部牛追唄でも千葉のねーちゃん乳搾りというフレーズがでてきますよね(笑)

そんなさわやか感じの歌謡曲がこの曲から派生したと、大瀧詠一師匠も「日本ポップス伝」に言ってらっしゃいました。

  • 原列車は行く / 岡本敦郎
    作詞:丘灯至夫、作曲:古関裕而。ここででてくるフレーズもほかでたくさん引用されていますよね。
  • 山小舎の灯 / 近江俊郎
    作詞:米山正夫 作曲:米山正夫. 歌詞。ちょっとハワイアンな雰囲気も。でも山のイメージですね。
  • アルプスの牧場 / 灰田勝彦
    作詞:佐伯孝夫、作曲:佐々木俊一。この曲、昨日のキョンキョンの「快力!ヨーデル娘」のオリジナルですよね。


いや〜、この路線の歌謡曲ってほんとさわやかでいいですね。もっとたどってみたくなりました。