ステージ101 その1

最近、ステージ101関連のアーティストの良さを再認識(「再」といより初かもしれません)中です。放送当時は小学生、この番組は観ていた記憶もかすかにありますが、どうも当時の小学生としては、そんなに熱心な視聴者ではなかったようです。改めてどのような番組であるかを知ってビックリですね。関わる各アーティストの情報関しては下記のブログなどに詳しいです。
むぎ茶の昭和懐メロ&CMソング大特集: ステージ101 ワカとヒロ
むぎ茶の昭和懐メロ&CMソング大特集: ステージ101 ファースト/ 赤い屋根の家 (アルバム)
むぎ茶の昭和懐メロ&CMソング大特集: ブラウン・ライス (惣領泰則さん関連)
むぎ茶の昭和懐メロ&CMソング大特集: ピコ/ 樋口康雄 abc (アルバム) とか
他にもたくさんです。このむぎ茶さんの気になりとか好きな曲紡いでゆくセンス感服いたします。一環してますよね、そのせいかアーティストの関連がいつの間にか同じところへ集約してたりとか面白いです。
そこで、詳しく取り上げられている「ステージ101」をなぜ私が改めて取り上げるのでしょうか?もちろんそこに登場してくるアーティストの方がの作品をリスペクトしてますし、これからもっと知りたいという気持ちもあるからのです。しかし、それだけではネタ不足な私なのですが、本日たまたま、昔読んでした雑誌に「特集ステージ101」の名前を見かけたからなのでした。この雑誌は1986年12月発行の「REMENBER Vol14」です。この雑誌で日下純さんの「特集ステージ101」特集がけっこう濃かったのでいくつか取り上げたいと思います。当時、読みながら音源あまりチェック出来ていなかったのでスルーしていたのが非常に残念です。

  • みんなで歌うフォークソングからの流れ
    ステージ上で大勢が一緒になって歌うスタイルが流行っていたというよりは一部で認められていたという時代背景があった。そのオリジナルとなったのがヤングアメリカンズやアップ・ウィズ・ピープルであったそうです。初代チープディレクター末盛憲彦氏談。
    The Young Americans - 1969 TV show part 1

    あの69年のアメリカでもこういうノリは有ったんだ。むしろ普通の人はこうだったのかな。保守層の若者たちって感じ。アメリカの中でもNHK的な感じっぽい。このショー番組がステージ101の基本コンセプトとなりました。
    Up With People Theme Song - Up With People
    コーラのCMに出演したこともあるらしいです。
  • 和製アップ・ウィズ・ピープル「レッツ・ゴー」
    アップ・ウィズ・ピープルが持つフーテナニー的な歌って踊ってさらに大勢が皆で一緒になって歌うスタイルによって日本でロビー和田氏(後に松本伊代のディレクターであり、シングアウトのボーカル江崎和子さんは奥様となりました。)を中心に結成されたのがレッツ・ゴーです。このレッツ・ゴーが山本直純氏司会の「世界の音楽」に出演をきっかけとして、レッツ・ゴーの主要メンバーを中心にヤング101のメンバーの人選が始まったそうです。なんとこのレッツ・ゴーでキーボードを弾いいていたのが我らが近田春夫先生であったとは。86年当時この雑誌記事を読んだ時には気が付きませんでした。その後近田さんは離れていったのですが、このレッツ・ゴーが名前を変えて101初期の中心となったシング・アウトとなったのでした。
    RCA版メンバー、ギター:惣領泰則、ベース:原田時芳、ドラムス:向山照愛、キーボード:樋口康雄、トランペット:池田美和・宮口森也、トロンボーン:ビル・クラッチフィールド、コーラス:江崎和子・ケリー・コワ・中岡淑子。レコーディング資料には石川セリさんの記録は有りませんが、この時期在籍していたことは事実であり、86年当時の雑誌記事では中岡淑子=石川セリかもと書かれていましたが違うでしょうね。

おまけ

その時に斎藤から「何を弾いたらいいの?」と訊かれたので、「クライスラーなんかをちょろちょろっと伴奏してよ」と頼みました(笑)。確か1時間くらいのコンサートを2回やったんですが、そこにたまたま僕のプロデューサーであるロビー和田さんが観に来ていた、というかケーキを届けに来ていたんです(笑)。その当時、彼はサイドビジネスでケーキ屋をやっていて、そのケーキをカフェのママに届けに来たと。
−−そこで発掘されたというわけですか。
葉加瀬:そうですね。カフェのママにロビー和田さんを紹介していただいたんです。でも、ママから「こちらはロビー和田さんといって、これまでに和田アキ子さんや西城秀樹さん、松本伊代さんを育てられた方で、芸能界にとても力がある方なのよ〜」と言われて、ロビー和田さんは胸元まで開いた真っ赤なシャツを着て「よろしくちゃーん」という感じで、正直「こりゃ関係ないや」と思ったんですよ(笑)。先ほどもお話しましたが、僕は「坂本龍一になりたかった男」ですから(笑)。
−−自分とは路線が違うと(笑)。
葉加瀬:ところがその後、ロビーさんから芸大の寮に毎日のように「一度会って話を聞いてくれ」と電話がかかってくるんです。それで実際にお会いして「お前は何がやりたいんだ?」と訊かれたので、「スターになりたい」と言ったら、「一緒にやろう」と言われました。その時にロビーさんから「この前、お前達が弾いていたのはクラシックか?」と訊かれたので、「そうです。クライスラーと言って100年くらい前のヴァイオリン弾きで、それまで50分あった曲を自分で弾くために3分にした男です」と説明したら、「面白いじゃないか。じゃあ、クライスラーの曲をバーンとアレンジして、ショーでお前達はステップを踏みながらブヮーっと、バーンと、ガーンとやるんだよ!」と言われて、その時はロビーさんの仰ったことが全く理解できなかったんですよね(笑)。僕はもうちょっと知的な路線で行きたかったんですが、「バーン! バーン! バーン!だよ!!」と言われて・・・(笑)。

ロビー和田氏エピソード