月曜日のユカ

やっぱりこのレビュー書くなら月曜日。というわけで土曜日の早朝に観たこのDVDの観賞メモです。以前より気になっていたこの映画。噂通りのオシャレな作品。オシャレ過ぎて私には勿体無い。演出が凄い、ドキュメンタリタッチでもあり、長回しありで、今ではけっこう使われる演出ですが、この時代にどれほど斬新であったのでしょう。その辺の感覚はさすがにリアルタイムで観ていないのでよくわかりません。後追いで見ているとフランス映画のヌーベルバーグに影響を受けているようにも思えますが、ほぼ同時代的に起こっていたことなのですね。むしろ、同じ中平康監督作品である「狂った果実」は、トリュフォーへ逆に影響を与えているくらいですからね。脚本にはあの倉本聰さんが加わっていたとは知りませんでした。ちょとカラッとしたギャグのセンスは彼の感覚かなあ。また、音楽の黛敏郎さんも実にいいです。やっぱり映画は総合芸術ですね。軽くメモにまとめようと思いましたが、ちょっとデータを調べるだけでこの映画から広がる世界は大きそうです。もっといろいいろと展開したいです。
全体的にはそんな演出効果で洗練された映像を中心に当時19歳の加賀まりこ"ちゃん"の魅力が全てと言ってもよいでしょう。どのシーンでも常に可愛いのですよこれが。でも1964年当時、可愛らしさでは当時2歳児の私には叶わないと思う(全然関係ないですね、ここで当時の写真を貼りたかったのですが手元に有りませんでした)。
DVDに特典にあった面白データ紹介。

初日観客層構成(浅草地区)
平均年齢:29.4才
男女比81:19

思ったより、年齢層が高いような気がします。若者向けでは無かったのかな。
最後に、ちょっとショックなのは、ユカのパトロンのパパ役の加藤武さんはこの映画ではやや老け役であったにしても当時35才くらいですよ。私よりも全然若いじゃないですかぁ。それにしても主人公ユカみたいな子が目の前に現れたら人生を棒に振るのも分かるな。



  • 「月曜日のユカ」 オープニング

  • 月曜日のユカ(photo)
    DVD特典のもの、この他にもファッションギャラリーが良いですよ。デザイン岡崎直哉さんで桑平里美さんのイラストも可愛い。

特典にはロケ地マップもあるので、ロケ地巡りもいいかもです。当時とはだいぶ変わっているでしょうけどね。



月曜日のユカ [DVD]
発売元: 日活
価格: ¥ 3,559 (11% OFF)
発売日: 2002/11/22
売上ランキング: 14563