今日のお気に入り「ウメ吉」恐るべし

先日、お気に入りの音楽サービスBlipで知った、歌手いや歌手ではなく俗曲師の「檜山うめ吉」を知りました。
うめ吉 "お座敷ロック"

私の興味範囲の昭和初期、さらにさかのぼって、明治・大正時代の流行歌を歌いまくているようです。このくらいまでさかのぼると、いわゆる日本の歌=演歌的な世界ではなく、一部の民謡とかが持っているような、日本独特なファンキーさを感じさせてくれる曲が多いです。例えばこの曲、昭和歌謡の名曲「お富さん」。この曲は昭和20年代後半当時かなり流行った曲だそうです。タモリが小学生当時口づさんでいて怒られたという話をしていたのを思い出します。この曲を聴くと日本人は底辺でリズムカルなノリの良さを本来持っているのではないかと思います。当時に輸入流行していたブギウギに沖縄民謡の影響も見られる名曲です、このような曲を多く現代でカバーしているうめ吉さんは素晴らしい。
うめ吉 "お富さん"

お富さん  春日八郎

この辺の世界は追求しだすと切りがなさそうです、名曲を一つ取り上げるだけでいろいろな広がりがありそうですね。ちなみに、この辺の歌謡の世界へ興味を持つきっかけは、タモリの思想のない音楽やゲルニカあたりからでしょうか。もちろん、大瀧師匠やムーライダーズ関連の人たちもいきなり輸入ロックでなく、この辺の歌謡曲と地続きであることは本人たちも語っていることですね。サディスティック・ミカ・バンドだって、最初は「銀座カンカン娘」をやりたかったわけですよね。70年代洋楽こそが音楽的上位にあると信じていた私は、そんな80年代初頭、日本人の土着的なものに目をそむける事は出来ないんだなって思ったのでありました。
あれ、うめ吉さんの話からだいぶ離れちゃったような。
復興ノ唄 ゲルニカ