私塾のすすめ ─ここから創造が生まれ

対談は気軽に読めて面白いです。今回のお相手の齋藤孝氏は、まったく私のカバー範囲外の人物でした。ベストセラーの『声に出して読みたい日本語』も、流行っていたのは知っていましたが、自分の興味範囲外だったのでスルーしていました。私の中での彼の存在は、2人の息子たちが読んでいた、イッキによめる!名作選シリーズが一番印象的でした。読書嫌いな息子たちも、この本は本当に一気に読めていたようです。そこに選ばれているお話がなかなか良くて、私も思わず読んでしまいました。また、NHK教育テレビにほんごであそぼ』なども大好きであった、息子たちは、完全に彼の影響下にあるような気がします。そんな、齋藤氏とわれらが梅田氏の対談で、今回は、これまでも梅田氏の扱ってきたテーマをITからちょっと距離を置いたところから再度補強されたという感じです。
これまで、梅田氏が書いてきたことを、ちょっと立場の異なる齋藤氏から別の角度で解説されているような気になりました。
読んでいると、どうしても、息子たちのことが頭から離れませんでした。これを機会に齋藤氏の本を少し読んで、息子たちの教育を考えようかな。

私塾のすすめ ─ここから創造が生まれる (ちくま新書 (723))
発売元: 筑摩書房
価格: ¥ 714
発売日: 2008/05/08
おすすめ度 4.5