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事実をもとに映画化しているこの作品は、かなりのヘビーな状況を映画化しています。このような動乱や虐殺など、もっといろいろな表現方法があったと思いますが、演出はきわめて淡々として描かれています。結果的には1200人の命を救ったホテルマン、ポールですが、決して彼をヒーローとして描くのではなく、また、虐殺シーンも衝撃的に描いているわけでもありませんあ。動乱直前とはいえまだ平穏な日常から始まり、終始ポールをおってドラマは流れますが、そこには政治的な背景などはほとんど語られることはなく、ポールの日常に降りかかる状況が描かれます。ホテルマンとしての特別な状況ではありますが、あくまで家族や隣人を愛し、自分の出来る範囲で守ろうとしてゆく姿が描かれます。人間このような状況下では、虐殺する側の民兵にも、主人公のポールのどちらになるのも紙一重ですね。そんな中で、日々どのようなことが大切であるかを考えさせてくれる作品でした。

ホテル・ルワンダ プレミアム・エディション
ジェネオン エンタテインメント (2006/08/25)
売り上げランキング: 595
おすすめ度の平均: 4.5
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